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大人のおしゃれ手帖 11月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年11月号

2024年10月7日(月)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:西田尚美さん

2024年11月号

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大人の「もやもや」相談室web版 ③
~近藤サトさん/高田聖子さん/藤田一照さんが名答!~

大人のすっきりしない「もやもや」にお答えする相談室の第3弾(最終回)は、「妹との関係」。肉親同士、近しいだけに、もやもや度も大きくなります。
各界で活躍する3名の方に名答をいただきました!

<お悩み>
「不調のグチばかり言う妹にうんざり!」

パートタイマーで働く56歳です。夫と、中学3年の娘と暮らしています。
3つ年下の妹が、地方都市にいます。妹も夫、子どもがいるのですが、いつもどこかが痛いなど、体の不調を電話やラインで訴えてきます。更年期もあるようです。一つ治ったと思ったら、また別のクリニックに通っていたりします。「ウォーキングとか外に出て運動しては?」と親身になって提案すると「自営業が忙しいから」とかなんとか、理由をつけては否定されます。それなら連絡してこなきゃいいのに、と思います。むげにもできないし、どう対応すればいいのでしょうか。

advice
「優しい言葉だけを返して、あとは聞き流す」
――高田聖子さん(女優)

きっと妹さんは、グチを言うことで楽になるタイプの人なんですよね。お姉さんもただひたすら聞くだけ……というのは大変でしょうが、具体的なアドバイスはしないほうがいいと思います。妹さんはおそらく、自分で見つけたやり方でしか納得しないと思いますから。
電話が来たら、「大丈夫? 大変だね、がんばってね」「何かあったら言ってね」と優しい言葉だけを返して、あとは聞き流せますか?
そうしているうちに妹さんも、何をあなたに求めているのかとかと考えはじめるかもしれません。

advice
「聞き役に徹して
相手をそのまま受け入れて」
――藤田一照さん(曹洞宗僧侶)

妹さんはアドバイスを求めているのではなく、ただ話し相手になってもらいたいんですよね。でも相談相手の方は、姉の立場として有効な対処法を伝えなきゃ、と上から目線で話しているのかも。親身になって提案しているつもりでも、本人にとっては余計なお世話かもしれません。相談せざるをえない妹さんの心情を理解し、聞き役に徹して相手をそのまま受け入れてあげてください。聞いてくれる人がいれば、人は安心して自分の状況を冷静に見られるようになるし、地に足がついた考え方ができるようになるもの。そうすれば自然と、自分で答えを見つけられるようになるのではないでしょうか。

advice
「あなたを気に掛けているよ」
と伝えてあげて
――近藤サトさん(フリーアナウンサー)

これはもう、ひたすら聞いてあげてください。「グチばかり言っているからあなたはダメなんだ」と諭したりはしないこと。ただ、「●●さん最低だよね、あなたも嫌いでしょ?」というような言葉には、同意する必要はありません。「その人のことはよく知らないけど、私はあなたのことを心配してるよ」とだけ伝えてください。
ただ、肉親だとつい「運動でもしたら?」と雑な言い方をしたくなってしまう気持ちも分かります。アドバイスの代わりに、あなた自身の好きなことを一緒にするのはどうでしょう。推しのコンサートに誘ってもいいし、このマンガ面白かったから読んで! と送ってもいい。「お姉ちゃんは私のことを気に掛けてくれているんだな」と分かれば、それだけで妹さんは安心すると思いますよ。


<アドバイスをいただいた方>

高田聖子さん(女優)
1987年「阿修羅城の瞳」より劇団☆新感線に参加。以降、看板女優として活躍。1995年に様々な演劇人とコラボするプロデュースユニット「月影十番勝負」「月影番外地」を立ち上げ。

藤田一照さん(曹洞宗僧侶)
1954年生まれ。28歳で東京大学大学院を中退し禅道場に入山し、曹洞宗僧侶に。33歳で渡米し、禅の普及に従事した後、2005年に帰国。著書に『ブッダが教える愉快な生き方』(NHK出版)など。

近藤サトさん(フリーアナウンサー)
1991年、フジテレビにアナウンサーとして入社し、報道番組を担当。1998年に同社を退社し、フリーランスに転身。2011年より母校の日本大学芸術学部放送学科特任教授も務める。


取材・文:工藤花衣 イラスト:山﨑美帆

*画像、文章の転載はご遠慮ください

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