ごきげんな私の作り方
〜菜木のり子さんの場合〜
心配なことや不安なことが多い世の中だからこそ、
自分自身はいつもすっきり穏やかな状態でいたいものです。
自分のきげんは自分でとる。
それができるのは知恵と工夫をたくさん持ち合わせている大人だから!
ごきげんでいることは生きるためのベース作りでもあります。
嫌な自分もすべて受け入れると生きるのが楽しくラクになる
「もともと気持ちの上がり下がりが激しいほうで、些細なことに心が引っ張られ、きげんを取るのが大変でした」と話すのはモデルの菜木のり子さん。
「自分がネットやSNSなどに影響を受けやすいということに気が付いてからは、雑な情報をシャットダウンしたり、より悲観的な想像をしないよう正しい情報を調べたりするようになりました。ネットやSNSと適度な距離感を保つことがストレスを抱えず、心を整える秘訣になっています」
さらに、菜木さんが毎日行っているのが、自分と対話し、嫌な自分を受け入れる練習時間を持つこと。
「誰しも自分の嫌な部分には目をそむけたくなると思います。でも、嫌な部分も仕方ない、と自分だけは認めてあげ、気持ちにフタをしてしまわないこと。うっすらイライラしている状態は自分を大事にしていないからだと気づいたんです。イライラが募ると幸せが薄くなってしまうので、自己肯定より自己受容するんです」
その方法として習慣にしているのがもやもやと心に抱えていることをすべてノートに書き出すこと。
「毒を吐き出すように気持ちを書いていくと、だんだん面白くなってきて毒が薄くなっていくんです。自分としっかり向き合えるようになると生きるのが楽しくなりますよ」
お金と人間関係について
人とは無理に会わず、気が乗らないことは断ること。
人と過ごす時間を楽しくするためにもひとりの時間をきちんと持つようにしています。
お金のことは、現実的にまだもう少し子供にかかるので不安はありますが、健康で好きな仕事で稼いでいけたら幸せだなぁと思います。
装う-Fashion-
ひと手間を加えて部屋着も楽しく可愛く自分らしく
外出時にはアクセサリーと香水で気持ちのスイッチを切り替えています。
右からシャネルの5番、パタゴニア発のフレグランス、フエギア 1833のムスカラ ボスウェリア、手作業で調合したフレグランス、ル ラボのROSE 31。
パッと気分を変えてくれる香りが好き。
食べる-Food-
本場の鍋で作る韓国料理で心身にエネルギーを注入
BTSをきっかけに韓国に大ハマりしている娘と息子の影響で、週2〜3回は韓国料理を作っています。
娘がくれた韓国の鍋(トウッペギ)でチゲを作ると本場の韓国料理っぽく見えて大盛り上がり。
キムチなど発酵食品を使うので腸が活発に動いて、肌にもいい影響がありそう。
美しく-Beauty-
自分を大事に扱っている自覚が美とごきげんを生む
年相応の美を目指し、ずっとシンプルスキンケア派でしたが、20年ぶりにクレ・ド・ポー ボーテエステに行って開眼。
肌がきゅっと引き締まって全然変わったんです。
そこで基礎化粧品を奮発し、自分でできる範囲の“肌ドーピング”始めました。
肌が柔らかく潤っていると自分の心もごきげんに。
家の事-Housekeeping-
韓国食材と道具は見ているだけで気分上々
近所の韓国食品店でまとめ買いし、韓国のアルミ鍋、マッコリカップなどの道具だけでなく、本場の食材もかなり揃ってきました。
唐辛子は日本のものだと辛味だけが強いので風味のある韓国産を常備。
出汁(ダシダ)は、牛肉だしといりこだしを料理に合わせて使い分けています。
唐辛子はもちろん、トッポギやチゲの素、キンパの海苔、ラーメンなどすべて本場の食材を使用。
暮らし-Other-
スマホやPCから離れ、本やノートに向き合う時間を持つ
電車での移動時間は読書タイムと決め、バッグの中に必ず本を数冊入れておきます。
モデル
菜木のり子(なぎ・のりこ)
14歳のときにティーン誌でモデルデビュー、その後女優業も。
25歳から27歳をパリで過ごし、帰国後はCMタレントとしても活躍。
28歳の娘、17歳の息子を持つ。
撮影/安彦幸枝 文/坂口みずき
大人のおしゃれ手帖2023年1月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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