冷え性の人必見!
“体を冷やさない”アルコールとの付き合い方
現在発売中の『大人のおしゃれ手帖』2023年2月号の「体づくりの『正解』まるわかり図鑑」では、最新の研究にもとづいた食事や運動、睡眠の“健康常識”を紹介しています。実は本誌でご紹介できなかったのが、アルコールとの付き合い方。ご自身もお酒が大好きで、「仕事を終えたあとの1杯が楽しみ」という石原新菜先生に教えてもらいました。
体を温めてくれる「色のついたお酒」を選ぶのが基本
漢方医学において「冷え」は健康の大敵。血流が悪くなって免疫の働きが低下し、血圧や血糖値、コレステロールにも悪影響を与えるとされています。そのため、アルコールを飲むときは、体を温める作用のある「色のついたお酒」を選びましょう。赤ワインや黒ビール、紹興酒、焼酎、梅酒などがあります。逆に、ふつうのビールやウイスキー、白ワインなどは、体を冷やすので注意して。「ただ、ウイスキーはお湯割りに、白ワインもスパイスを加えてホットワインにすれば大丈夫です」
「日本酒は体を温める作用がありますが、糖分が多いので、ダイエット中には向きません」
おつまみには体を温める陽性食品を選んで
アルコールを楽しむときに欠かせないおつまみも、体を温める食品を選びたいもの。体を温める陽性食品を見分けるポイントは「産地が北、質感が硬い、色が濃い」の3つです。また「塩、みそ、しょうゆ」にも体を温める作用があるので、これらで味つけしたものを選ぶとよいでしょう。たとえば、梅干しや漬けもの、いわしやサバなどの青背魚の煮つけ、チーズやナッツ類などがおすすめです。きゅうりのように体を冷やす食品でも、みそや梅干しなどの体を温めるものと組み合わせれば、体を冷やす作用が緩和されます。
にんじん、里芋、さつまいも、ごぼうなどの根菜類や、しょうが、ニラ、にんにく、ねぎなどの香味野菜が代表的な陽性食品。
冷え予防&改善には効果10倍の「蒸ししょうが」を
体を温める陽性食品がいいとはわかっていても、たまには冷たいビールが飲みたくなることも。たくさん飲むのはおすすめできませんが、少しならOK。その代わり、ふだんから積極的に陽性食品をとって冷えを防ぐことが大切です。石原先生イチオシの陽性食品が「蒸ししょうが」です。生のしょうがよりも蒸して乾燥させたほうが、体を温める有効成分「ショウガオール」が10倍も多くなるそう。紅茶やココア、スープやみそ汁などに加えて毎日とってください。
<蒸ししょうがの作り方>
1.生のしょうがをよく洗い、皮ごと1㎜くらいの薄さにスライスする。
2.耐熱皿に重ならないように並べて、100℃に予熱したオーブンで1時間加熱する。
3.しょうががパリパリになったら、細かく刻んだり、フードプロセッサーで粉末にする。
教えてくれたのは……
石原新菜先生
イシハラクリニック副院長、内科医。漢方医学、自然療法、食事療法を中心とした診療を行っているほか、テレビやラジオ、雑誌などでも活躍中。主な著書に『石原新菜的やせるのは、どっち?』(小学館)などがある。
文/寺本 彩 画像素材/PIXTA
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