50代夫婦必見! 「寝室」の分け方アドバイス【理想のリフォーム】
ライフスタイルが変わる50代は、リフォームに最適なタイミング。
これからの暮らしを心地よくするための、空間づくりのコツを人気建築家の水越美枝子さんに教わりました。
教えてくれたのは・・・
一級建築士
水越美枝子さん
暮らしに寄り添い、根本から収納を見直すリフォームが人気。
著書『一生、片づく家になる!』他多数。
生活リズムを気にせず思い思いに過ごせる
プレシニアやシニア世代に増えているのが、寝室を別々にするためのリフォームです。
「寝室を分けることで、好きなだけベッドで本を読んだり、映画を観たり……と生活リズムの違いを気にせず、思い思いの時間を過ごせるように。
さらに、相手の物音やいびきが聞こえないので、ぐっすり快適に眠れる……というメリットも大きい。
エアコンの設定温度も、夫は涼しい方がいいけど、妻にとっては寒すぎる、といった問題も解決できます」
空いた子ども部屋を活用すれば、大がかりなリフォームをしなくても、個々に寝室を設けるのは難しくありません(CASE1参照)。
とはいえ、完全に寝室が離れてしまうと、相手の体調の変化に気づきづらいため心配……という声も。
「そんな人におすすめなのが、並べたベッドの間に引き戸を設けたプラン(CASE2)。
開ければ広々としたひとつの部屋になり、寝るときだけ引き戸を閉めて、ふたつの空間として使えます。どちらかの体調が悪いときなどは、必要な分だけ引き戸を開けたまま寝ることもできて便利ですよ」
CASE1
一人暮らし感覚で好みの個室に
S邸
間取りは変えず、趣味を生かした内装に
夫婦の寝室を夫の書斎兼寝室にし、長女が使っていた6畳の部屋を妻の寝室にリフォーム。
「壁には妻の希望でグレーのアクセントクロスを貼っています。一人暮らしのような感覚で好みの内装を選べるのも、個室を設けるメリット。」
「壁を取り払うなど間取りの変更はせず、壁紙や建具を替えているだけなので予算も抑えられます」
CASE2
寝室を区切って個室に
D邸
相手の眠りを妨げず出入りできる動線に
妻側の寝室には、洗面所の横を通って行く動線に。
「夫が寝ているときも、相手を起こすことなく自分の身支度ができます」。
洗面カウンターはできるだけ広く取っておくと、家事や身支度もしやすくなって便利。
必要に応じて扉を開閉できる
ふたつの個室の壁を取り払って広い寝室を作るとともに、中心を可動式の引き戸で仕切ったプラン。
「必要に応じて扉を閉め、2つの個室として使えます。相手が寝た後も起こさずに出入りできるよう、寝室への出入り口も両サイドに設けました」
撮影/Kayo Nagano 文/工藤花衣 間取り図/GEO 画像提供/アトリエサラ
大人のおしゃれ手帖2023年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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