この夏、旅行した人も、していない人も
”旅したくなる”映画3選

恋のツアーガイド

©『恋のツアーガイド』Netflix映画独占配信中

この夏、旅行を楽しんだ人も、どこにも行っていないという人も、映画で旅気分を味わってみてはいかがでしょうか。旅に関連した映画はたくさんあるので、今回は、バリ島やベトナム、エーゲ海など、この時期に観たくなるようなエリアを舞台にした作品をセレクト。『恋のツアーガイド』『食べて、祈って、恋をして』『マンマ・ミーア!』の3作品を紹介します。

今のベトナムの魅力が詰まったラブロマンス
『恋のツアーガイド』（2023年）

Netflix映画『恋のツアーガイド』独占配信中

ロサンゼルスの旅行会社で役員をしているアマンダ（レイチェル・リー・クック）は、恋人と破局を迎えたばかり。そんなとき、上司の指示で、買収を検討しているベトナムの旅行会社を調査するための出張に出かけます。
空港で彼女を迎えたのは、ベトナム人の男性ツアーガイドのシン（スコット・リイ）。目的を隠してツアーに参加しているアマンダですが、常識にとらわれずにベトナムの魅力を伝えようとするシンに心惹かれていき……。

Netflix映画『恋のツアーガイド』独占配信中

シクロに乗って市内観光をしたり、市場をのぞいたり、ドリアンを食べたり、灯篭流しをしたり、田舎や遺跡を訪ねたり、現代のベトナムの美しい風景や街の活気を存分に映し出している本作。撮影は、政府協力のもと、ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、クアンナム省ホイアン市・ミーソン遺跡、ハザン省で撮影されたといいます。こんなツアーに行きたい！と旅気分が大いに刺激されること間違いなしの作品です。また、ラブコメの王道ともいえる作りで、安心して良い気分で見られるのも魅力。

Netflix映画『恋のツアーガイド』独占配信中

イタリア、インド、バリ島へ、自分探しの旅へ
『食べて、祈って、恋をして』（2010年）

　エリザベス・ギルバートの自伝的エッセイを映画化。ニューヨークで暮らすライターのリズ（ジュリア・ロバーツ）は、夫と離婚、さらに失恋を経験し、人生をリセットするため1年間の旅に出ることを決意します。最初に訪れたイタリアでは陽気な仲間と出会い、パスタやピザを心おきなく食べることで徐々に元気を取り戻していきます。

　次に訪れたインドでは寺院で瞑想にふけり、最後に訪れたインドネシアのバリ島で運命的な出会いを果たしますが……。

　過去や人目を気にして自分を抑え込むことも多かったリズが、旅先で出会った人々や食、祈りを通じて少しずつ自分の心に正直になっていく過程を、ジュリア・ロバーツが愛嬌たっぷりに演じています。人生で一度くらいは、自分だけでこんなに長い旅に出てみたいかも。大人の女性の自分探し放浪記として楽しめる作品です。

『食べて、祈って、恋をして』

デジタル配信中
Blu-ray ￥2,619／DVD ￥1,551
発売元・販売元：ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

エーゲ海に浮かぶ小島が舞台のミュージカル映画
『マンマ・ミーア! 』（2008年）

　主人公が旅に出る物語ではありませんが、3人の男たちが小舟に乗ってやってくる場面から始まる映画がこちら。ギリシャのカロカイリ島でホテルを経営するドナ（メリル・ストリープ）に女手一つで育てられた20歳の娘ソフィ（アマンダ・セイフライド）は、結婚式を間近に控え、「パパとヴァージンロードを歩くこと」を夢見ます。でも、父親が誰なのか知りません。そこでソフィはドナの古い日記を盗み見て、母の古い恋人である3人の男たちを探し当て、ドナに内緒で結婚式の招待状を送ります。結婚式の前夜、“父親候補”の3人の熟年男たちが島にやってきて、大パニックに!?

　日差しに輝くエーゲ海を背景に、大らかなラブストーリーがABBAのヒット曲にのせて展開されるミュージカル映画。父親を知らないことを悩みながらも母のことは大好きなソフィを演じたアマンダ・セイフライドがキュートで美しく、エーゲ海に負けないほどキラキラしています。また、カロカイリ島は架空の島で、ロケの多くはエーゲ海北西部にあるギリシャのスコペロス島で行われました。こんなに美しい島、いつか訪れてみたいものです。