桐島かれんさん BloomingLife〜貴重な植物〜
異国情緒が漂う珍しいグリーンに魅せられて
ステイホームとともに緑を育てる喜びに目覚め、今では150種類以上の植物を育てる桐島かれんさん。
今回は、かれんさんと暮らす多様なグリーンの中から、アートのような模様やカラフルな色、存在感のある樹形……と、ひときわ個性が際立った品種を紹介します。
今回紹介するのは、エキゾチックな雰囲気の漂う、少し珍しいグリーン。
観葉植物は海外生まれのものがほとんどなので、基本的にはどれを選んでも異国情緒は楽しめるのですが、今回はとりわけ葉や幹の形と色が個性的なもの、ダイナミックなものを取り上げてみました。
たとえばベゴニアは、熱帯・亜熱帯原産で2000種以上の原種とその数倍の交配種があると言われており、葉の模様がユニークなものが多いのが特徴。熱帯アメリカ原産のカラテアも、筆で描いたような葉脈やカラフルな色がインテリアのよいアクセントになってくれます。
幹の形が特徴的なボトルツリーや涼しげなウンナンシュロチクも存在感があって、部屋のシンボルツリーとしておすすめの品種です。
同じサイズのものばかりだと味気ないので、私は大きさや高さが異なるものを交えて奥行きが出るように並べています。
植物を育てるときは、その品種が生まれ育った場所に近い環境を作ってあげるのが一番。
アフリカやオーストラリア生まれのものなら乾燥に強く、シダ系などの熱帯雨林で育った植物は湿度のある環境を好みます。ですから元気に育てようと思ったら、おのずと見た目も似通ったものが集まることになるんですよね。
たとえばモンステラは人気の品種ですが、ハワイで自生している姿を見ると観葉植物として私たちが目にしているものより
ずっと葉が大きくて立派なんですよね。そうやって想像を広げていくことで、旅気分に浸れます。
撮影/平岡尚子 文/工藤花衣
大人のおしゃれ手帖2022年7月号より抜粋
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