よいめぐりのために「呼吸」をととのえる
江戸時代の禅僧・白隠禅師の呼吸法を現代人向けにアレンジしたものがZEN呼吸法です。
ZEN呼吸法・呼吸アドバイザーの椎名由紀さんは、30代で禅の呼吸法に出会い、不調がうそのようになくなったといいます。
「正しい姿勢をマスターしたら(https://osharetecho.com/column/2936/)、実際にZEN呼吸法を行ってみましょう。
細く、長い腹式呼吸で、鼻から息をゆっくりと吐くことからスタートします。
鼻から”吐く”、鼻から”吸う”「ZEN呼吸法」を実践してみよう
朝起きたら 1日を絶好調にする「基本の呼吸」
NG姿勢
胸を張り過ぎている
NG姿勢
背中が丸まって猫背になっている
オフィスや車で 疲れ知らずの「座った姿勢の呼吸
職場のデスクや車の中、あるいはトイレで座ったままできるリフレッシュ呼吸。
オフィスで疲れやストレスを感じたときや、渋滞にはまったときにおすすめです。
「腹式呼吸はおなかだけが膨らんだりしぼんだりするイメージがありますが、この体勢で腹式呼吸をすると、背中も膨らんでいるのがわかります」
①
背中から腰が一直線になるようにして上体を倒し、手を腰に当てて、鼻から細く長く息を吐く。
②
姿勢はそのまま、手を当てた腰の部分が膨らむのを感じながら、吐いた分の息を鼻から短く吸う。
いつでもどこでも 立ち姿勢で「腹式呼吸」できれば上級者
電車やバスの中、お店への行列中、待ち合わせ相手を待つ間など、いつでも、どこでも体の力をゆるめて、立ち姿勢で腹式呼吸ができるようになれば、いよいよあなたも上級者です。
「毎日、当たり前のように繰り返される呼吸が深い腹式呼吸になれば、さまざまな不調がよくなり、病気を寄せ付けない元気な体になっていきます」
①
出っ尻や胸の反らしすぎに注意して、立ち姿勢で鼻から息を細く、長く吐く。
②
おなかをしっかり膨らませ、へそまわりの浮輪全体が広がるようなイメージで息を吸う。
いつの間にかぐっすり「寝ながら」腹式呼吸
おやすみ前にベッドや布団で行う呼吸をご紹介しましょう。
寝た姿勢だと体に余計な力が入らないのでリラックスした状態での腹式呼吸を体感することができます。
OK
腰をぴったり床につけたのが正しい姿勢。
NG
腰と床の間にすきまができてしまうのは、腰を痛める原因に。
ピンチの時の お助け呼吸法
焦ったり、イライラして心に余裕がなくなったときも、呼吸が助けてくれます。
お助け呼吸法 いざというときに役立つ呼吸のポイントを紹介しましょう。
[ 緊張をとく ]
プレゼン前などで緊張しているときは、好きな姿勢で腹式呼吸を行って体をゆるませておくと、本番で実力が発揮しやすくなる。
[ イライラしたとき ]
イライラを静めて心身をリラックスさせるには、嫌なことを体から追い出すイメージでゆっくりと息を吐き、腹式呼吸を行う。
[ 焦ってしまうとき ]
焦っているとき、不安なときは呼吸が浅くなって回数が増えるので、鼻から息を細く、長く吐いて吸う呼吸で、心を落ち着かせる。
[ 急な尿意 ]
ZEN呼吸法の正しい姿勢を続けると腹横筋が締まり、連動する骨盤底筋群も締まるので、急な尿意にも慌てず、尿もれを防ぐことができます。
教えてくれたのは……
ZEN呼吸法・呼吸アドバイザー
椎名由紀さん
自身の不調を呼吸法で克服。江戸中期の禅僧「白隠」を恩師と仰ぎ、「ZEN呼吸法」としてメソッド化。一般向けのレッスンのほか、企業や団体からの講演、講座も多数行う。著書に『若返り美人呼吸』(KKベストセラーズ)など。
Photograph: Akiko Matsuhashi(PPI) illustration: Nagisa Hamada text: Tamaki Saji
大人のおしゃれ手帖2016年7月号より
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