膝痛、急な運動が引き起こすリスクに要注意 【Part1】
1.急な運動再開が膝痛を引き起こす
いつもより早めに梅雨が明け、天気のいい日が続くと、
なまっていた体に喝を入れようと運動を再開する人も多いのでは。
「長引くコロナ禍で運動不足が続き筋肉が弱った体で急に激しい運動を始めると、膝痛のリスクが高まります。特に、今まで膝痛を経験している人は注意が必要」
と整形外科医の丸山 公先生。
脚力や筋力の強化で注目のスクワットも、膝への負担が高まるので
運動不足の体で急に行うのはおすすめできません。
2.膝の痛みは軟骨のトラブル。早めのケアを
膝の違和感や痛みの多くは関節の骨ではなく、軟骨のトラブルです。
膝関節の軟骨は厚さ2ミリぐらいしかなく、
歳を重ねるとどんどん薄くなるため、加齢とともに膝のケアをすることが大事です。
膝が腫れている場合はすぐに整形外科を受診しましょう。
腫れがなく痛みが強くなければ、安静にして冷やして湿布を当てましょう。
膝の軟骨を再生する治療は非常に難しく、最終手段は人工関節や軟骨再生。
ただ、難しい治療になるので、早めにケアしたり、予防を心がけておくのが賢明です。
3.運動を始めるなら…
脚の内側を鍛える「丸山流ウォーキング」がおすすめ
おへそをへこませて持ち上げるイメージで。
靴底の内側を使い、かかとからつま先へ重心移動させるのがコツ。
運動不足を解消したいなら、急な筋トレよりも歩くことから始めるのがおすすめ。
丸山先生が提案するのは、おなかを引き上げ、脚の内側を意識して歩く「丸山流ウォーキング」。
1日15~30分で十分です。ポイントを押さえてトライしてみてください。
O脚の改善や悪化予防にもつながります。
【Step1】
おへそをへこませて上に持ち上げるイメージで横隔膜を引き上げます。
この時、肩に力が入らないように注意。おなかに力を入れるイメージで。
【Step2】
靴底の内側を使って、かかとからつま先に重心を移しながら脚を運びます。
力を抜くとかかとの外側から着地してしまうので、
腹筋を使っておなかを引き上げることを意識しましょう。
腹筋を使うと、太ももの内側の内転筋が締まり、O脚の予防になります。
【Part2】では、膝痛を予防する習慣をご紹介します!
お話を伺ったのは…
関町病院院長・整形外科医
丸山 公先生
取材協力/ゼライス
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この記事を書いた人
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