【江口のりこさん】 「誰かに導いてもらうことで、自分でも知らなかったやり方を見つけることができる」
俳優は、チームで動く仕事
鶴瓶さん演じる竜太郎は頼りになるのかならないのかよくわからない、でもどこか憎めないかわいらしさのあるお父さん。「人生に起きることはなんでも楽しまな」というのが口癖です。「そうできたらいいなと思いますけれども、なかなか難しいですよね」と江口さん。ではご自身のお父様、家族は、どんな人だったのでしょう? 両親、ふたりの兄、双子の姉、妹の7人家族という大所帯で、「会話が多い家庭で、いつもみんなしゃべってました(笑)」と振り返ります。
「父は人に使われるのが苦手で、仕事に就いてもすぐに辞めちゃうような性格でしたが、もちろんそれでいいと思っているわけではなくて。子どもたちを食べさせていかなきゃいけないので、いつでも心のなかに葛藤があるようでした。私はもう、そんな父が大好きで」
そんな江口さんですが、中学を卒業して19歳のときに、現在も所属する劇団(劇団東京乾電池)のオーディションを受け、研究生に合格しました。
「小学校3~4年生のころに転校したのですが、それ以前に住んでいた街がすごく好きで。引っ越してきたとき、なんでここに住むの!? と思ってしまって。友だちには恵まれたんですけど、義務教育が終わる中学を卒業したら街を出よう! と小学校高学年のときに既に決めていました」
20代になったときには「自分を大事にすること。やりたいことをやる、それだけです」と語っていたとか。
「‟やりたいことをやる”なんて20代らしいなと思いますけど、根本はいまでも変わらないかもしれません。今の私だと、やりたいことって……って考えてしまいます。俳優というのは、オファーをいただかないと、俳優です!なんて言えません。お話をいただけなければ職業もなにもない、無職です。そのなかでやはり、チームで動く仕事でもあって。みんなでつくっていることを忘れないように。こうしたインタビューの場でも、責任がありますからね。なんでもかんでも言いたいことを言うんじゃないぞ!と自分に自分で言い聞かせています(笑)」
この映画が完成し、改めてそんなことを考えたという江口さん。
「自分が出演した映画やドラマってなかなか冷静には観ることができなくて……。でも登場する俳優さんの誰もがチャーミングに映っていて、映画って本当に、ひとりひとりの力でつくるものなのだなあって思ったんですよね」
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