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2024年10月号

2024年9月6日(金)発売
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【石原さとみさん、青木崇高さん】 どんな努力も「夢中」にはかなわない――映画『ミッシング』インタビュー

大人のおしゃれ手帖編集部

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沙織里の母親としての愛情がベースの物語

失踪した娘を探し続ける夫婦を演じたおふたり。インタビュー中も確かな信頼関係が感じられます。役柄としての関係性はどんなふうに捉えていたのでしょうか。

石原 映画は娘の事件から数か月経ち、メディアも無関心になりかけている頃から始まります。もともと仲のいい家族だったのでしょうけれど、沙織里は事件がいっこうに解決しないもどかしさを蓄積させていきます。がむしゃらに事に当たって一喜一憂し、それが正義だと思う。それなのに豊があまりに冷静に見えて、苛立つのです。同じテンションで怒ってほしい、泣いてほしいのに!と。それに付き合う豊もすり減っていくんですよね。

青木 沙織里が感情的になると「あぁまたか…」と。娘のいなくなった数か月で、関係性は変化していくんですよね。

石原 でも、豊は娘を見つけるという目的に対して冷静な判断ができる。だから沙織里には豊がいてよかったねって。

青木 豊のほうも直感的に動く沙織里が愛しく思え、ズバズバ言ってくれることが心地よかったり。沙織里のことを一歩引いて見るようになり、バランスが取れていったのかもしれません。

沙織里は世間の好奇の目にさらされ、誹謗中傷の的に。中村倫也さん演じる地元テレビ局の記者だけが真摯に取材を続けてくれるものの、夫との関係はぎくしゃくし始めます。

石原 沙織里は娘を失った瞬間より、その後のほうがどん底なのだと知っていきます。ものごとが好転したと思ったら突き落とされる、そんなジェットコースターのような感情の起伏、心が壊れる瞬間を、撮影を通して「体験」したようでした。ピークのシーンではずっと震えていたし、思い出しても怖いです。あれは自分の中にあった感情なのかどうか……。監督から引き出していただいたのだと思います。

青木 豊は多くを語るわけではなく、やはり沙織里の母親としての愛情が物語のベースです。現場も監督と石原さんを真ん中に構築されるので、豊としても僕としても、そこになるべくナチュラルにいることを第一に考えていました

完成した映画を、どんな思いで観たのでしょうか?

石原 一度目は撮影からあまり時間が経っていなかったので、客観視できませんでしたが、二度目は、これ、こういうこと! これがやりたかったの!と(笑)。命をかけて本当によかったと思いました。

青木 沙織里の「娘のために!」という思いが映像にしっかりと映り込んでいましたね。制作過程に立ち会えたことも嬉しいです。良い作品、では言葉が足りないくらいで、たくさんの人に届いてほしいです。

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