【50代からのマネー】年金の繰り上げ受給のメリット・デメリット
年金は原則として65歳から受給できますが、希望すれば60歳から受給が可能です。果たして年金の繰り上げ受給はお得なのか、メリット・デメリットを解説します。
年金の仕組み
私たちが老後に受け取れる年金の仕組みは次の通りです。
老後の保障として受け取れる老齢年金
日本の公的年金は、20歳から60歳未満のすべての国民が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」があります。公的年金制度の加入者は、老後の保障として老齢年金を受給できます。
老齢年金は国民年金の「老齢基礎年金」と、厚生年金の「老齢厚生年金」があります。老齢厚生年金は老齢基礎年金に上乗せして受け取れます。
老齢年金は「繰り上げ受給」ができる
老齢年金は原則として65歳から受給できますが、希望すれば60歳から65歳になるまでの間に受給できます。このことを「繰り上げ受給」といいます。
繰り上げ受給を希望する場合は、年金事務所または年金相談センターに請求書を提出します。なお、老齢基礎年金と老齢厚生年金のどちらかのみを繰り上げ受給することはできないため、同時に繰り上げ請求をする必要があります。繰り上げ請求をすると、請求日の翌月分から受け取りができます。
老齢年金は「繰り下げ受給」もできる
老齢年金は受給開始時期を66歳から75歳までの間に繰り下げることもできます。このことを「繰り下げ受給」といいます。つまり、老齢年金は希望すれば60~75歳の間の好きなタイミングで受給を開始できるということです。
この記事の監修者
ファイナンシャルプランナー大久保美伽
ファイナンシャルプランニング技能士1級、CFP、トータルライフコンサルタント、DCプランナー2級。大手外資系金融機関勤務に15年務めたのち、2021年にマネレボ株式会社設立。真に中立な立場で資産運用と保険、家計の見直しを行いお金と時間から自由になり自分らしく生きる女性を増やすべく、FPとして独立。「老後に3000万円差がつく投資講座」主宰。
Website:https://monerevo.com/