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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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【50代の大人旅】「安倍文殊院」から「おふさ観音」を結ぶ「長寿道」で”健康寿命”アップ祈願! ―エディター・あさこの奈良めぐり②―

ふなつあさこ

宝島社出身・奈良在住の編集者、ふなつあさこです。9月に入っても30℃超えの日々が続いている奈良ですが、それでも朝夕には少し空気がひんやりしていたり、たなびく雲や陽射しの色合いに秋の足音を感じるようになってきました。さて今回は、古今東西の人類共通の願い、長寿延命を願う奈良の散歩道をご紹介します。

飛鳥時代の都「藤原宮」の東西に位置する桜井市の「安倍文殊院(あべもんじゅいん)」と橿原市の「おふさ観音」(観音寺)を結ぶ「大和長寿道」は、その名の通り古来長寿延命を願う人々が通った参拝道で、距離でいうと約4〜5kmのコースです。

ここ最近、いかに元気に長生きするか=健康寿命を延ばすかに関心が集まっていますが、神仏頼みとウォーキングを兼ねられる寺社めぐりで、健康&長生きパワーをアップさせましょう♪

獅子から降りた安倍文殊院(あべもんじゅいん)の文殊菩薩さま 生きてる間に拝めるのはきっと今だけ!

安倍文殊院のご本尊・文殊菩薩さまは巨大な獅子に乗り、従えている4人の脇侍(わきじ/きょうじ。お供の仏さま)とともに「渡海文殊群像(とかいもんじゅぐんぞう)」として国宝指定を受けています。高さ約7mというインパクトのある大きさもさることながら、大仏師・快慶の手による細部まで精緻な表現と華やかな色彩には目を見張るばかり。自然と手を合わせ拝みたくなる厳かさと圧倒的な美を備える、仏像好きの間でも非常に人気の高い仏さまです。

そんな文殊菩薩さまが今年7月、およそ15年ぶりに獅子から降り、ごく間近に参拝できるとあって連日多くの方がお参りに訪れています。なぜ獅子から降りられたのかというと、実は文殊菩薩さまが釘一本使わずに獅子のうえにただ乗っているだけの状態で、全く固定されていないから。万が一に備えての免震工事にともない、またとない貴重な機会が訪れたというわけです。

写真提供:安倍文殊院

通常参拝でもふだんよりずっと近くから文殊菩薩さまにお参りできますが、特別参拝を申し込むと内陣でご祈祷を受けることができ、文殊菩薩さまのまさに眼の前でお参りすることができます。特別参拝は毎日随時受け付けていますが、10名以上で参拝する場合は、必ず事前のご連絡を。

写真提供:安倍文殊院

境内のあずまやに、気になるのぼりが。「名物・亀パン」。受付で購入してみました。その名の通り、長寿の象徴・亀をかたどったパンで、冷凍された状態で販売されています。あずまやの中に電子レンジが設置されており、40秒チンしていただいてみると、中にはかぼちゃ餡がたっぷり。“冬至に食べると長生きできる”食べ物のひとつに数えられるように、かぼちゃは栄養価がとても高いそう。

安倍文殊院
詳しくは
こちらから

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この記事を書いた人

ふなつあさこさん

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE!京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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