【50代の大人旅】秋風感じる日帰り旅へ! 奈良国立博物館「第76回 正倉院展」と、なら仏像館の見どころをお届け! ―エディター・あさこの奈良めぐり③―
今年の秋は「伎楽面」が大集合! 「なら仏像館」へのハシゴは必須です
正倉院展ももちろん見応えがありますが、奈良国立博物館を訪れたら「なら仏像館」に寄らずに帰るなんて、絶対にもったいない、と私はいつも思っています。国宝・重要文化財を含む仏像がいつでも100点近く展示されているので、仏像好きならこちらでも時間を忘れてしまうはず。
さらに今年の正倉院展シーズンには特別陳列「東大寺伝来の伎楽面 ―春日人万呂と基永師―」(~12月22日・日)も開催されており、個人の方が所蔵している2面を含む伎楽面が9面展示されています。正倉院展では3面、お近くの東大寺ミュージアムでも特集展示「捨目師の作った伎楽面」(2024年10月18日・金~2025年2月7日・金)にて5面が展示されており、奈良公園界隈で17面の伎楽面が大集合することに。非常にレア……というか、もう二度とないかもしれません!!
*特別陳列「東大寺伝来の伎楽面 ―春日人万呂と基永師―」は撮影不可。許可を得て撮影しています。
「旧帝国奈良博物館本館」として重要文化財にも指定されているレトロ建築をリノベーションした「なら仏像館」。明治27年に完成した、奈良で最初の本格的西洋建築で、設計は当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(かたやまとうくま)によるもの。フレンチルネサンス高揚期の様式だそうですが、とにかく、可愛い! 周辺では鹿たちものんびり草を食んでいます。
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奈良国立博物館
伎楽は、昭和に入って復興が試みられ、現在でもいくつかの団体で上演されています。今年に入って立ち上げられた市民団体「白鳳楽舎(はくほうがくしゃ)」で、伎楽の「獅子」という演目を上演しようというので、私もあれこれお手伝いしていました。歴史に埋もれかけた演劇を、わずかな資料をもとに、しかも素人が手探りで復元するのは大変でしたが、貴重な体験でした。
撮影:岡下浩二
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