【50代のこよみ養生】乾燥・角質ゴワゴワ・色素沈着・・・木枯らしから肌を守る「冬のスキンケア薬膳」
冬のスキンケア薬膳② 血行を促進する食材
陽気を補う食材をとり入れたら、さらに血行をよくする食材もプラスしましょう。特にシミやクマ、くすみ、肌の黒ずみ、あざなどが気になる人は、血行が悪い「瘀血(おけつ)」と呼ばれる状態で、冬になると寒さでさらに瘀血が悪化して角質がゴワゴワに固くなったり、うろこ状にひび割れしたり、色素沈着でシミが増えたり濃くなったりする場合も。血行をよくする食材を積極的にとって、トラブルを防ぎましょう。
血行を促進する食材にはチンゲンサイ、なす、にら、しょうが、みょうがなどがあります。いずれも煮物や炒め物などでとるのがおすすめですが、さらに味つけに酢やぽん酢を使うと血行促進の効果がアップ。黒酢炒めやポン酢炒め、ポン酢を使った煮びたしや焼きびたしなどにすれば、血行促進薬膳が完成です。
カレーにも血行を促進する効果が期待できます。カレーに含まれるターメリックは血行を促進する食材であり、そのほかのカレーに含まれるスパイス類も体を温めて血行促進を助けます。カレーライスのほか、カレー粉を使ったカレー炒めなどの料理もおすすめです。
なお、血行を促進するためには生薬入りの入浴剤でしっかり入浴することも効果的。当帰(トウキ)や川芎(センキュウ)などの血行を促進する生薬が含まれた入浴剤を活用するといいでしょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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