【50代のこよみ養生 Vol.3】北風が強くなる「小雪」はかぜの季節。かぜ予防薬膳と漢方薬で乗り切ろう
衛気(抵抗力)が不足しているかチェックしてみよう
まずは現在、衛気が不足しているかどうかをチェックしてみましょう。次のチェック項目に当てはまる数が多いほど、衛気が不足している可能性が高い状態です。
□気温に関係なく汗が出る、少し動いただけで汗が出る
□動くと息切れしやすい
□声に力がない、声が低く小さい
□せきがよく出る
□水っぽいたんがよく出る
チェック項目がひとつでも当てはまった人は衛気が不足している可能性があり、3つ以上当てはまった人は衛気が不足している可能性が極めて高い状態。衛気の不足は、不規則な生活や過労などによる衛気の消耗、体内で衛気を生み出す量が少ない、などが原因で起こります。まずは衛気の消耗を防ぐためにできるだけ規則正しい生活に近づけられるよう、日々の過ごし方を見直してみましょう。
体内で衛気を生み出す量が多いか少ないかは、肺のエネルギーが関係しています。東洋医学で考える肺の働きとは呼吸機能だけでなく、呼吸に合わせてエネルギーを全身にめぐらせる役割も含まれていて、衛気を体表面にめぐらせる働きも持つとされています。そのため衛気を充実させるためには、肺のエネルギーを補う食材をよくとることが大切。もち・もち米、やまいも、はちみつ、うなぎ、さばなどは、肺のエネルギーを補って衛気の強化を助けます。いつものごはんをもち米に変えたり、うるち米ともち米を混ぜて炊くだけでも手軽な風邪予防薬膳に。うるち米とは違ったもちもちした食感が楽しめますよ。
そのほか、首元をマフラーやストールなどでしっかり防寒することも忘れずに。首筋は風邪の侵入口となるので、北風にさらすのは禁物。うなじの周辺をカイロで温めることも風邪予防に効果的です。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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