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2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

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【50代のこよみ養生 Vol.3】北風が強くなる「小雪」はかぜの季節。かぜ予防薬膳と漢方薬で乗り切ろう

TSUBO

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かぜを引きかけたら薬膳と漢方薬で自然治癒力をサポート

それでもかぜを引いてしまった・・・というときは、薬膳と漢方薬で対処しましょう。薬膳や漢方薬は、人間の体が本来持っている病気を治す力=自然治癒力を助けるもの。「かぜを引いたかも」と思ったらすぐにとり入れてみてください。

冬のかぜは大きく「冷えタイプ」「熱タイプ」に分かれるので、タイプ別に次の養生を行いましょう。

・冷えタイプのかぜ

普段から疲れやすい人や冷えやすい体質の人は、ゾクゾクと寒気がするかぜを引きやすい傾向があります。発熱は軽く、最初に頭痛から発症することが多く、関節の痛み、透明な鼻水やたん、のどのかゆみなどが見られるのが特徴。このタイプのかぜの引きはじめは、しょうが、ねぎ、大葉、みょうがなどの体を温める辛み食材が最適。しょうがやねぎたっぷりのスープ、しょうがと大葉のおかゆなどで発汗を促し、寒気をとり除きましょう。さらに辛み食材にはちみつ、黒糖、甘酒などの甘み食材を加えると、衛気の生成を助けることができます。甘酒におろししょうがを加えたしょうが甘酒などがおすすめ。漢方薬は、汗が出ないときは麻黄湯、汗が出るときは桂枝湯、頭痛や関節痛が見られるときは葛根湯などが選ばれます。

・熱タイプのかぜ

普段からほてりやすい人やのどが渇きやすい人、寝汗をかきやすい人は、高熱が出るかぜを引きやすい傾向があります。寒気は軽く、汗が出て、のどがはれて痛くなり、黄色い鼻水やたんが見られるのが特徴です。熱タイプのかぜの場合は、ミント、カモミールなどの軽い発汗作用で体の熱をとる食材や、リンゴ、トマト、イチゴ、キウイフルーツなどの熱を冷まして潤いを補う食材をよくとるといいでしょう。りんごジュースやトマトスープなどが改善を助けます。こまめな水分補給も欠かさずに。漢方薬は、熱が強くのどのはれや痛みがある場合に適した銀翹散(ぎんぎょうさん)などがあります。

風邪から体を守る衛気の力は、年齢とともに低下していきます。ぜひ東洋医学の知恵を活用して、かぜをよせつけない体作りをめざしてください。

※漢方薬は医師や薬剤師に相談して選んでください。


画像素材/PIXTA

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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