齋藤智子さんpresents 香りの力で自分を癒やす アロマの処方箋 vol.5
更年期悩みを香りで解決 その2
皆さんにとって「アロマの良さ」ってどんなところでしょうか?
リラックスできる、気分転換ができる、幸せな気分になる、よく眠れる……など、実際にアロマを使ったことのある方は、なんらかの心や体の変化や癒やしを感じたことがあるのではないでしょうか。
私自身、アロマってすごいなと思ったのは、アロマショップで「ベルガモット」の精油を嗅いだときでした。
気落ちしていたとき、香りを嗅いだ瞬間に気分が晴れ渡っていった体験が印象強くて、今の仕事に繋がっているように思います。
このように一瞬で気持ちを変えてくれるものであり、上手に取り入れることで私たちの心や体に働きかけ、いい状態にしてくれるのがアロマの精油のポイントでもあると思います。
落ち込んだ気持ちを上げてくれるアロマ
今回は、「明るく前向きな気分になれない」「なんとなく気持ちが沈んでしまう」といった気分が落ち込んでしまったときに嗅ぐと良いアロマをご紹介します。
ネロリ(Citrus aurantium)
ローズ(Rosa damascena)
ラベンダー(Lavandula angustifolia)
おすすめの香らせ方
1)
ベルガモット 3滴
ネロリ 1滴
サンダルウッド 1滴
不安な気持ちのとき、ほっと一息入れたいとき、気持ちを明るく前向きにしてくれます。
柑橘系の香りは多くの人に好まれるほど親しみやすく、そこへ深い呼吸を促すサンダルウッドが心を落ち着けてくれます。
2)
レモン 3滴
ペパーミント 1滴
ローズ 1滴
フランキンセンス 1滴
濃厚なローズの香りをほんのり軽やかに楽しめるブレンドです。
ローズとフランキンセンスの組み合わせは、気持ちを落ち着けてくれるだけでなく、肌のエイジングケアにおすすめといわれています。
3)
オレンジスイート 3滴
ラベンダー 2滴
サンダルウッド 1滴
ゆっくり眠りたい、深くリラックスしたいときに最適です。
副交感神経を優位にしてくれ、かつ鎮静作用がある組み合わせは、お守りのように心を落ち着けてくれることでしょう。
アロマ調香を楽しむ一番の方法は、まずいろいろな精油メーカーの香りを嗅ぎ比べて、あなたが好きな香りを知ることです。
気持ちがスッキリする香り、ぐっすり眠れる香りなど、さまざまなシーンでぜひ使ってみてください。
齋藤智子
一般社団法人プラスアロマ協会代表理事、アロマ調香デザイナー®️
京都で10代続く家に生まれ、白檀の香りに魅かれて調香の世界へ。20年間で創作した香りは6000種以上。代表作「TRANSITIONS」〜ミラノで最も美しい空気〜(Milano design award best technology賞)はミラノサローネで60万人の心を動かした。国内外で企業やブランドのアロマ空間演出を手がけるほか、美術館の創香などアート分野の企画も多い。近年は、日本各地の農家や蒸留所との連携、マーケティングやサイエンス分野の研究など香りの可能性を広げる活動も行う。著書『アロマ調香デザインの教科書』(BABジャパン出版)。