誰にも聞けない!? 尿もれのハナシ
尿もれリスク度とタイプを知ろう
日常の習慣で改善!
自分でできる尿もれ対策
最も効果的なのは、膀胱や尿道を支えている骨盤底筋を鍛えること。いつでもどこでもトレーニングしましょう。
尿道や膀胱を支える筋肉を鍛え、尿もれを防ぐ
尿もれに悩む人はもちろん、予防したい人にぜひ行ってほしいのは、骨盤底筋を鍛えること。骨盤底筋は、目で見て場所を確認したり触ることはできません。
肛門や腟を締めたり開いたりするときに動く筋肉と考えるとわかりやすいでしょう。
骨盤底筋を鍛えれば、腹圧性尿失禁の症状を抑えるのはもちろん、切迫性尿失禁の人も尿もれを我慢しやすくなります。
尿もれがない人の予防にもおすすめ。
「効果は早ければ1か月くらいで現れます。寝ても座っていてもできるので、いつでも気づいたときに、きゅっと骨盤底筋を締めるように意識してみましょう。動かしにくければ、締めるときは息を吐くようにするのがおすすめです」。
予防から症状のある人まで
これがいちばん効く!骨盤底筋トレーニング
背筋を伸ばして立ち、お尻や肩の力を抜きます。
息を吐きながら、お尻の穴をきゅっと上に引っ張るイメージで3秒間締め付け、息を吸いながら3秒間緩めます。
「締めて緩める」の10回を1セットとし、1日に5~10セット続けるのが効果的です。
骨盤底筋はインナーマッスルなので目には見えません。
締められているか心配な人は、お風呂のなかで腟に指を入れて締めてみて。
締めることができていたら、OKです。
座って行う場合
立って行うときと同様に、背筋を伸ばして座り、おなかに力を入れないように気をつけ
ながら、肛門と腟を締める、緩めるを繰り返します。
テレビを見ながら、電車の中など気づいたときに行いましょう。
夕方に足上げでむくみ解消
切迫性尿失禁の人に多い夜間頻尿は、足のむくみでたまった水分が、横になったときに心臓から腎臓に送られ、尿になるのがひとつの原因。
夕方ごろ、30分ほど横になって足をあげると、むくみが解消されて、夜にトイレの回数が減るかもしれません。
カイロを尾てい骨の上に貼る
冷えは切迫性尿失禁の症状の原因になるので、おなかを温めることが大切。
腹巻や毛糸のパンツもいいですが、おすすめはカイロを腰よりも少し下の尾てい骨の上あたりや恥骨の上に貼ること。
膀胱まわりが暖かくなり症状を抑えるのに役立ちます。
吸水シートは心配なときだけ
不安だからと常に吸水シートを使っていると、体がそれに慣れてしまい、尿がもれやすくなる場合もあります。
旅行や長距離の移動など、外出時に不安があるときに上手に活用して。
水は一気に飲まない
水分のとりすぎは、切迫性尿失禁の症状を加速させる原因に。
脳梗塞の予防として寝る前に水を大量に飲む人がいますが、夜間頻尿による睡眠の質の低下や、転倒のほうが心配です。
水分は、適切な量を少しずつ飲んで。
漢方を活用する
切迫性尿失禁に多い頻尿には、漢方薬でケアできます。
八味地黄丸(はちみじおうがん)や牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は膀胱機能の改善に。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、しまりをよくするので、腹圧性尿失禁におすすめです。