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2025年5月号

2025年4月7日(月)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:吉瀬美智子さん

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【50代のこよみ養生 Vol.25】「便」を見ればわかる!東洋医学による腸活食材の選び方

TSUBO

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便秘以外のさまざまな便の状態からも、体質や最適な腸活食材がわかる

便秘以外にも、便の状態はさまざまなタイプがあります。ここでは便秘以外の主な便の状態とその原因、最適な腸活食材をご紹介します。

◉急な下痢
急性の下痢には主に、冷えによる下痢、熱による下痢、未消化物による下痢があります。
おなかがゴロゴロ鳴り、水っぽくにおいはそれほどきつくない下痢の場合は、外気の寒さや冷たい食品の食べすぎなどが原因の冷えによる下痢。冷えをとって便通を整えるねぎ、しょうが、しそ、余分な水分を排出して下痢を抑える小豆、はとむぎなどをとるといいでしょう。
黄色っぽく粘り気があり、においが強く、排便時に灼熱感があり、排便してもすっきりしないなどの傾向が見られる場合は、熱による下痢。脂っこいもの、甘いもの、辛いものなどの食べすぎが主な原因で、余分な熱と水分をとるきゅうり、れんこんなどがおすすめです。
おなかがゴロゴロ鳴る、便に未消化物が混じる、腐卵臭がある、おならやげっぷが多いなどの場合は、暴飲暴食によって胃腸に未消化物がたまったために生じる下痢。未消化物の消化を促すだいこん、かぶなどをよくとると改善につながります。

◉緊張すると下痢になる
ストレスによって気のめぐりが滞り、その影響で消化機能が低下して下痢を起こしていると考えられます。気のめぐりをよくするゆず、オレンジ、ジャスミンなどや、胃腸の気を補うかぼちゃ、グリンピースなどをとるのがおすすめです。

◉明け方に下痢や腹痛が起こる
冷えが強い人に多く見られる症状です。太陽が昇る前である明け方は、1日で最も自然界の陽気(熱エネルギー)が少ない時間帯。冷えが強い人はこの時間帯に胃腸が冷えすぎてしまい、下痢や腹痛が起こりやすくなります。体をよく温めるえび、羊肉、くるみ、にらなどを積極的にとるといいでしょう。

◉便のはじめは硬く途中から軟便になる
はじめは硬く乾燥していて後半から軟便や下痢になる場合、胃腸の気が不足していることが原因と考えられます。胃腸の気を補って下痢や便秘をやわらげる米、やまいも、かぼちゃ、栗、鶏肉などをよくとるといいでしょう。

◉便に粘り気がある
体内に余分な水分がたまっている場合によく見られる状態です。水分のとりすぎや、甘いもの・脂っこいものの食べすぎなどが原因の可能性があるので、これらを控えめにし、余分な水分をとる性質があるとうもろこし、大豆、あずき、黒豆などをよく食べることがおすすめです。

◉黒い便が出る
血のめぐりが滞っている人に多い状態です。排便自体にあまり問題がなくても、血の滞りはさまざまな痛みの症状や婦人科系疾患などの原因にもなるので、予防のためにもセルフケアを。血のめぐりをよくする酢、チンゲン菜、なす、にら、黒豆などをよくとると、改善につながります。

便の状態はまさしく、体質を知るバロメーター。この機会にぜひ、便のチェックを毎日の腸活習慣に加えてみてください。

画像素材/PIXTA

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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