親への恩返し
小さな事こそ意味がある!今すぐできて継続できる28選
老いてきた親のこと。気になるけれど、目の前のことに追われつい後回しに……。
あとで後悔しないためにも、今すぐできる「小さな恩返し」で寄り添って。
教えてくれたのは・・
田中克典さん
株式会社スタートライン所属の現役ケアマネージャー。日本福祉教育専門学校卒業後、福祉系の出版社を経て、国内外の介護施設、福祉施設で現場経験を積む。2000年よりケアマネージャーとしてこれまでに約500 人の高齢者を担当。主な著書に『親への小さな恩返し100リスト』(主婦と生活社)、『「親の介護」は猫にたとえちゃえばいい』(日本実業出版社)など。
詳しく知りたい方はチェック!
理想より現実。
今すぐできることが本当の恩返し
離れて暮らす親が気になるけれど、忙しさに流されてついそのままに……というのは大人世代によくあることです。
同居の場合は、近すぎて親の老いに気付けなかったり、関心が薄くなってしまったり。
そんな自分に負い目を感じて「親孝行しなきゃ」と思うけれど、今度は考えすぎて動けない。
「親が亡くなってから、もっと◯◯してあげればよかった、と後悔する声を本当によく耳にします。思い立ったらすぐに実行しましょう」と話すのは、長年介護の現場に身を置いてきた田中克典さん。
すぐに実行する秘訣は「理想よりも現実」と考えること。
たとえば、ハワイ旅行に連れて行く、といった時間もお金も掛かるような計画はハードルが上がりますが、近場の日帰り温泉に行く、人気のレストランで食事する、といったことならすぐにできそうです。
さらにささやかだけれど、親にとってはとても嬉しく、十分恩返しになることもあるそうです。
「これまでの感謝の気持ちを伝える、というだけでも恩返し。また1度で終わり、というものでもなく普段から小さな心遣いを積み重ねることが、結果的には親子の幸せな晩年につながると思います」
お互い負担にならず、すぐできて続けられることが肝心。できることから今すぐ始めてみましょう。
親も自分も幸せになる恩返しのポイントとは?
顔を見て初めてわかることがある。
「会う」ことを大切に
痩せた、腰が曲がった、などの変化や、家の中で必要な手助けには、会って初めて気づくもの。親の世代は、電話ではなく直接会って話したいことだってあるはず。毎日のように電話やSNSで連絡を取り合っているとしても、できるだけ顔を見に行きましょう。
自分の不調の先に親の不調も想像する
自分も40代、50 代になってくると、衰えや不調を感じるもの。親はその不調がもう少し進んでいると考えると、その苦労も想像しやすいはず。また「最近、腰が痛いんだけどお母さんはどう?」と自らの不調を話題にし、自然な形で様子を伺うのもグッドです。
親は「自分の老い」を悟られたくないもの
子には老いを悟られたくない、心配をかけたくない、というのが親。唐突に今後の介護の話などしたりすると気分を害す恐れも。普段からよく観察し、テレビやCMなどの話題をきっかけに自然に老いについて触れておくことを縮めておくことも意識しましょう。
恩返しをするのは自分のため、と心する
親を亡くしてから後悔するのは自分。たとえ親が遠慮したり「年寄り扱いするな」と言ったりしても、自分ができる恩返しは親が生きている今、しておくとよいでしょう。またすでに死別しているなら、笑顔の親を思い出すのが供養にもなり、自分の心も軽くなる秘訣です。
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