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大人のおしゃれ手帖 6月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年6月号

2025年5月7日(水)発売
特別価格:1540円(税込)
表紙の人:木村佳乃さん

2025年6月号

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【医師監修】50代から気をつけたい女性の病気・がん

罹患数も死亡数も高い
代表的な4つのがん

医療の進歩により、寛解(症状が治まり、再発しない状態が続いている)率が上がっているとはいえ、まだまだやっかいながん。
ここでは婦人科系以外で、罹患数も死亡数も高い4つのがんについて、どんな病気なのか、どんな症状があるのかを調べました。

データの引用:国立がん研究センターがん情報サービス

日本人女性が一生のうちにがんと診断される確率は、48.9%。上のデータは、そのうち罹患数・死亡数の多いがん上位5つを示す。
一方、診断5年後の生存率(2009~2011年)は66.9%(国立がん研究センターがん情報サービス)。決して、治らない病気ではない。

女性の大腸がんの罹患数は、乳がんに次いで2番目

女性の13人に1人が罹患する大腸がん。腸内の良性ポリープががん化するものと、腸の粘膜から発生するものがあります。
早期の段階では自覚症状はほとんどありませんが、進行すると便に血が混じる・付着する、腸が狭くなることによる便秘や下痢、残便感、お腹が張るなどがあり、さらに進行すると腸閉塞となります。
便に血が混じるなどの症状は痔などでも起こることがありますが、放置せずに早めに受診しましょう。

すい臓がんの罹患率と死亡率はほぼ等しく
5年生存率は12.7%未満

すい臓は、胃の後ろにある長さ約20cmほどの臓器。食物の消化を助けるすい液を分泌したり、血糖値を調節するインスリンなどのホルモンを作って分泌する臓器です。
女性の罹患率は33.8例(人口10万人対)ですが、がんが発生しても小さいうちは症状が出にくく、早期発見は容易ではありません。
進行すると腹痛、食欲不振、腰や背中の痛みなどのほか、急に糖尿病が発症・悪化することがあります。ただこれらはすいがんでなくても起こることがあり、逆にすいがんであっても起こらないことがあります。

肺がんの罹患率は60代急上昇

喫煙は肺がんの危険因子のひとつ。非喫煙者に比べて喫煙者の罹患率は女性で2.8倍多く、喫煙を始めた年齢が若くて喫煙量が多いほど危険性が高まります。
受動喫煙も、危険性を2〜3割高めるといわれています。
進行すると、血液やリンパに乗ってリンパ節や骨、脳などに転移することがあります。咳やたん、胸の痛みなどが代表的な症状ですが、肺炎や気管支炎などほかの病気も同じ症状で、これといった症状はありません。
原因のわからない咳やたんが2週間以上続いたら、早めに受診しましょう。

女性の24人に1人は胃がんに

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染すると、罹患する可能性が高くなるといわれている胃がん。
塩分の多い食事、野菜・果物の摂取不足、暴飲暴食、刺激物摂取の過多などによる胃への負担もリスク要因に。
初期は自覚症状がなく、進行すると胃の不快感、胸焼け、吐き気などがあります。
胃の粘膜表面から発生する通常の胃がんに対し、胃壁の内部を這うように広がるスキルス胃がんは進行が早く、完治が難しいことで知られています。


イラスト/ノグチユミコ 文/髙橋千恵子

大人のおしゃれ手帖2025年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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