【更年期世代を元気に! 50代の「応援めし」】
「食べる」ことで熱中症予防 vol.9
月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』
今回は、食のトレーナー、原田マチ子さんによる、更年期の女性の健康を考えた「応援めし」をお届けします。
こんにちは。
食のトレーナー、原田マチ子です。
50代、更年期世代のカラダを整え、元気にする「応援めし」。
ここ最近の気温の上昇には、私たちの体も対応するのがとても大変です。
どんなに暑くても、仕事や家事、子育て、介護など、日々こなすべきことが山ほどあります。
それでもなんとか元気に過ごしたいものですよね。
暑い夏を乗り切るためには、やはり食事が基本です。
更年期世代は高温・多湿に弱くなっています
熱中症は真夏よりも、梅雨終わりくらいから7月にかけて要注意です。体が暑さに慣れていないためコントロールがうまくいかないことや、まだ大丈夫と油断して水分を摂るのを忘れていたり、帽子や日焼け止めなどもつい、おろそかに。
ただでさえ、ホルモンに振り回される年頃なのに気温差や気圧、湿気など天候にも惑わされ体調が思うように回復しないのがこの時期です。食欲不振、睡眠の質の低下、体温調節がうまくいかず指先などの末端冷え性などの不調で朝、すっきりと起き上がれない、疲れやすい、頭痛がするなどの症状が起こりやすく、最近、私のまわりでも体調不良に悩まされているという声をよく聞きます。
水分不足はパフォーマンスの低下につながる
私たちの身体は体重の2/3は水分であると言われています。水分(体液)は主に、体内の栄養や老廃物を溶かし運搬しやすくする「溶解作用」、人体に必要な酸素や栄養素を運び入れたり、不要になった老廃物を体外へ運び出す「運搬作用」、熱を保持したり、放出する「体温保持作用」という働きをしています。体の水分量が適切でないと体調不良として現れます。水分(体液)が不足すると、運搬作用がうまくいかず貯まったエネルギーによって体温が上昇し、熱中症を引き起こしてしまいます。体内の水分を適正量にしておくことが、日々のパフォーマンスの維持につながるのです。
私はスポーツをする方に向けて食トレ講座を行っていますが、必ず水分摂取についてお伝えしています。スポーツをしている方は、一般の方よりも水分補給を意識して、水分不足を体で感じ取れるような気がしています。それでも練習中に体調が悪くなることはあります。どれほど気をつけていても調整できなくなるのは、普段の食生活や睡眠が影響している可能性もあります。現在は室内にいても熱中症の恐れがあるほど、気温が高くなっています。スポーツをしていなくても、普段から気をつけることが大切です。
体に必要な水分は食事から摂ろう!
熱中症にならないようにと、スポーツドリンクなどつい飲料ばかりに目を向けがちですが、体に必要な水分の半分は、食事から摂れるといわれています。塩分の菓子やサプリメントなどはあくまで補助として考えます。まずはしっかり食事に目を向けてください。
朝食がご飯食の場合、お米は水で炊くので多くの水分を含んでいます。そして、お味噌汁には塩分はもちろん、ミネラルも多く含まれています。そのため、寝ている間に失った電解質を補給し、体の機能を整えてくれます。朝食をしっかり食べること、十分な食事量を摂ることは熱中症から体を守ことに繋がっています。
水分は、1度にたくさんの量は吸収されません。朝食からしっかり水分を補給し、少しずつこまめに水分をとり、昼食時に不足している水分や電解質を食事から摂取することで熱中症のリスクは回避できます。日々の食事と対策で楽しい夏を過ごしたいですね。
今回は暑い時にも食べやすい雑炊レシピをご提案します。
*次ページでは、暑い日でも食がすすむ簡単レシピをご紹介します!
この記事を書いた人
食のトレーナー原田マチ子
私自身も50代、身体の変化を実感中。更年期世代のダイエットから、強くなりたいジュニアアスリートまで食の力で全力サポート。元気になる「応援めし」を発信しています。
Instagram:@ouen_meshi
Website:https://longtrip-support.com
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