【大阪・関西万博】絶対観てほしいパビリオンを奈良・薬師寺のお坊さんといっしょに体験レポート!
お坊さんとアンドロイドが向き合い「いのち」を考えるひととき
「人間は無生物から生まれ、生物になった。そして技術の力で新たな無生物へと進化しようとしている」という石黒浩先生の言葉から、“水”と“渚”をモチーフにデザインされた「いのちの未来」パビリオンの建築には、一日を通してさまざまな姿の水が演出に使われています。
エントランスで配布される“骨伝導型スピーカーユニットとバイタルセンサを内蔵した新型イヤホン”を装着。もちろんお坊さんも装着。周りの音も聞こえるのに、アナウンスがとてもクリアに聞こえました。
ふたつ目の展示室「50年後の未来」からは、人間がアンドロイドと共存する未来の世界の物語が展開されていきます。中央に座っているのは大阪・関西万博を機に生まれたアンドロイドアバター「ヤマトロイド」。
アンドロイドさんの案内で次の部屋に進むと、電車の中のようなしつらい。1300年の歴史を持つ薬師寺のお坊さんたちが、50年後の暮らしとプロダクトを擬似体験しているという状況、ちょっとシュールです。
最後の展示室「1000年後のいのち“まほろば”」は、1000年後の世界をイメージした音と光に包まれた空間で、からだの制約から解放された人の姿と出会うという、没入型の展示です。お坊さんたちも没入してはったと思います(たぶん)。
ところで、「まほろば」というのは“とても素晴らしい、理想郷のようなところ”というような意味を持つ古語です。奈良時代の歴史書(神話多めですが)『古事記』に登場する伝説的英雄・倭健命(=ヤマトタケル)が詠んだ歌「倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく青垣(あをかき) 山籠(やまごも)れる 倭し麗(うるは)し」などに登場します。
万博の各パビリオンでは、パビリオン内限定アイテムも販売されています。「いのちの未来」パビリオンでは、案内ロボットさんたちのキーホルダーや石黒先生の著書、パビリオン内でも漂っている2つの香り「ORIGIN」と「FUTURE」のオリジナル香水セットなどが用意されていました。
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