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大人のおしゃれ手帖 8月号

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大人のおしゃれ手帖
2025年8月号

2025年7月7日(月)発売
特別価格:1590円(税込)
表紙の人:原田知世

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【50代のこよみ養生 Vol.36】美しく生命力の強い蓮(はす)で、真夏の不調を養生しよう

TSUBO

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生か加熱か、調理方法で変わるれんこんの薬膳効果

蓮は、すさまじい生命力を持つことでも知られています。かつて、埼玉県行田市の工事現場から1400~3000年前の蓮の種が偶然出土し、自然に発芽して開花。その蓮は「古代蓮(こだいはす)」と呼ばれるようになり、その後栽培されて現在もたくさんの大輪の花を咲かせています。

泥沼でも気高く咲き、数千年もの歳月を生きながらえる蓮。極楽浄土の花と言われるだけあってまさに手を合わせたくなりますが、さらにありがたいのは、そのほとんどの部分が食材や漢方の原料として用いられているということです。

その筆頭はやはり、蓮の根であるれんこん。私たちにとってなじみ深い食材ですが、薬膳にも用いられていて、生で食べる場合と加熱して食べる場合とでは効能が変わるとされています。

生や湯通しなどの軽く加熱したれんこんには、体の余分な熱を冷まして水分を生み出す性質があり、熱中症の予防に適しています。おすすめの調理法はピクルスで、原料となる酢の酸味には収れん作用があって汗のかきすぎを抑えるので、体内の水分保持に役立ちます。

一方、煮物や炒め物などのよく加熱したれんこんの場合、血(けつ≒血液)を補って傷んだ肌の再生を促す性質があるので、肌の日焼けをケアする食材としてもぴったり。皮膚の乾燥をやわらげるごまと組み合わせたれんこんきんぴらは、日焼け肌のダメージ対策薬膳となります。そのほか、加熱したれんこんには胃腸の調子を整える性質もあるので、胃腸が弱くて疲れやすい、食欲がないなどの不調をやわらげたいときにもいいでしょう。

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国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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