桐島かれんさん BloomingLife 〜葉を活かしたインテリア〜
葉脈の美しさ、葉の面白さを暮らしにもっと取り入れて
私がよく実践しているのは、食卓に季節の葉を取り入れること。
和食の世界では、昔から葉蘭や笹、紅葉といった四季折々の葉をあしらいに用いて、季節感を演出していますよね。
それも、料理を楽しむための一種のプレゼンテーションになっています。葉を食卓に……というと、真っ先に浮かぶのがバナナリーフ。
インドやスリランカではお皿代わりに使われていて、「ミールス」と呼ばれる定食を頼むと、バナナリーフの上にカレーやライスが盛られてくるんです。
バナナリーフは表面がつるりとして油分や汁気が染みこみにくい上、葉脈にスプーンや手がちょうどよく引っかかって掬いやすく、機能的にも優れているんですね。
わが家ではバナナリーフによく似た芭蕉を代わりに使うことも。
ランチョンマットのようにテーブルに敷いてカレーを並べるだけでも、ぐっと本格的になって非日常感を楽しめます。
食卓のあしらいに葉を用いる際に気をつけてほしいのは、植物によっては毒性があること。
必ず、本やネットで確認してから使うようにしてください。
わが家でよく使っているのは、庭で育てているツワブキやイチジク、葉蘭の葉。
ツワブキは佃煮にもしますし、イチジクの葉も蒸し物や焼き物に添えられているので、安心して使えます。
料理を盛りやすいよう、使うときはなるべく平たいものを選び、茎をカット。
イチジクの葉を敷いたお皿は無印良品のもの。
シンプルな木の器もこうして葉をあしらうだけで素敵になります。
これから育てるなら、丈夫で日陰でも育ちやすい葉蘭もおすすめ。
ざるに敷いて天ぷらやおにぎりをのせれば、日常的な料理もお店のような雰囲気になります。
手持ちの器と組み合わせながら、自分なりのコーディネートを発見してみてください。
かれんさん着用:コットンビスコースワンピース¥44,000/ハウス オブ ロータス 二子玉川店
撮影/平岡尚子 文/工藤花衣
大人のおしゃれ手帖2022年10月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
関連記事
-
-
-
-
-
PR
-
PR
-
PR