❝朝起きるのがつらい人❞必見!
対策とその理由って?
どうしても朝起きるのがつらい、起きてもボーッとしてしまう……。でも、そんな早起きの辛さも季節によって違うはず。特に起きるのがつらくなる2つのシーズンについて、その理由と対策を、スリープコーチの角谷リョウさんにうかがいました。
冬の朝起きるのがつらい、2つの理由
やっぱり起きるのがつらいのは冬、という意見は多数派。「その理由は2つ。太陽が出るのが遅く、また日の光も弱いからです」と、角谷さん。東京を例にすると、1月と6月では日の出の時間が、実は約2時間半も違います。「これを解決するには、強い光をあてることで目覚めをうながす、光目覚まし時計が有効です。部屋の照明がタイマー付きなら、それをセットするのでもいいでしょう」。
ベッドの外の寒さは、生命の危機⁉
もうひとつの理由は「布団の中のほうが布団の外より暖かいこと。体温が上がっていない状態で、布団の外が寒いと、人間は生命の危機を感じるのか、本能的に外に出にくくなります。これもタイマーをセットして部屋を暖めるのがいいでしょう。それでもダメな人は、朝風呂をセットしておいて、ベッドからお風呂場に直行するのもおすすめです」
春の暖かさも、早起きの大敵だった!
自分は冬よりも春のほうが起きるのがつらいという意見もあるでしょう。その理由は?「すっきりとした目覚めには、活動をうながす交感神経の働きがかかせません。春に起きられない理由は、暖かくなってリラックスをうながす副交感神経が優位になりすぎるからです」。寒くても、暖かくても起きづらい。早起きは、なかなか大変ということがよくわかります。「しかも、働いている人にとって、春は年度末の追い込みや新年度の異動などストレスの多いシーズン。心身に負荷がかかっていて、それが起きづらくさせている可能性も」。
春の朝は、無理をしないことが肝心
では、その春の早起きを成功させるポイントはなんでしょう。「ずばり、春の朝は、すこしだけゆっくり起きて活動することです。冬の間は寒いため、交感神経が優位な状態が続き、心身が疲れています。その疲れを回復させてくれるのが春の暖かさなのです。ここで無理をすると、気持ちと体のギャップが大きくなり、空回りして仕事も人間関係もうまくいきません」。思い切って自分を甘やかし、朝にやる家事を夜に回したり、少し手抜きをして時間の余裕をもつことが、1日を通して頑張れる秘訣かもしれません。
教えてくれたのは…
角谷リョウ先生
スリープコーチ。LIFREE株式会社共同創業者。大手企業をはじめ120社、累計6万5000人の睡眠改善をサポートした、上級睡眠健康指導士。認知行動療法や心理学をベースに、独自の睡眠改善メソッドを開発。著書に『働くあなたの快眠地図』『働く50代の快眠法則』(ともにフォレスト出版)など。
文/田中絵真 画像協力/PIXTA
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