【6月病にご用心】梅雨時季は自律神経を整えましょう
新年度のスタートから約1か月後に心身の不調を感じ始める「5月病」に続き、梅雨時季にも不調を感じやすい人が増えているそう。原因はやはり自律神経の乱れ。そのメカニズムと対処法を、専門医に伺いました。
梅雨の湿気や気圧の変化、スマホの使い過ぎにも要注意
心療内科医で「ひめのともみクリニック」院長の姫野友美先生は、5月病をなんとか乗り切っても、この梅雨時期に心身の不調に陥る6月病の症状を「ジューン・シック・シンドローム」と名付け、警鐘を鳴らします。
「梅雨の時季は、湿度や気圧の変化によって、自律神経が乱れやすいと言われています。自律神経が乱れると、ストレスも感じやすく、この時季に心身の不調を抱える患者さんも多いんです」(姫野先生)
自律神経の乱れとは、交感神経と副交感神経のふたつの神経の切り替えがうまくいかなくなること。それによって心身にさまざまな不調があらわれるのです。
「たとえば、本来リラックスして休息をとるべき夜にも、緊張状態が続くと必要以上に栄養を消費してエネルギーが不足。気分の落ち込みを感じたり、不安感が強くなったりします」(姫野先生)
スマホの普及で情報過多の時代、脳は情報処理をするために神経ネットワークをフル回転させています。そういった脳疲労も、自律神経の乱れに拍車をかけています。誰でも6月病に陥る可能性があるのです。
まずは、下のチェックリストで、自分の状態を確認してみましょう。
●心の状態
□やる気が起きない
□ネガティブ思考になる
□集中力が低下し、ぼーっとする
□イライラしたり、不安や焦りを強く感じる
□人と会うのがおっくうになった
●体の状態
□なかなか眠れない、眠りが浅い
□頭痛や肩こりがひどい
□動悸、息苦しさ、めまいがする
□疲れがとれず、体が重く、だるい状態が続く
□なんとなく胃の調子が悪い
※チェックが6個以上付いたら、注意。心身のケアを心がける必要があります。
6月病の隠れ救世主は「油」!
自律神経が乱れることによるさまざまな不調、その状態を改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
「自律神経を整えるには、睡眠や適度な運動、バランスのよい食事が大切ですが、とくに食事では脂質、つまりふだん口にする『油』の質にこだわることが重要です。私たちの体をつくっている、ひとつひとつの細胞の表面にある膜(細胞膜)の主成分は脂質。ホルモンやさまざまな物質がこの細胞膜を通して細胞の内外を行き来しているので、取り入れる油の質にこだわることは、自律神経を整えるための“隠れたカギ”と言えます」(姫野先生)
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