西島秀俊さんと考える50代の生き方「これからは社会や若い世代へ恩返しを」
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50代で独立して2年。時間と労力を惜しまず「準備にかけられる」贅沢

今作のように、過酷で感情を大きく揺さぶられる役柄を演じることも多い西島さん。役の感情を引きずってしまうことはないのでしょうか。
「どうしても引きずってしまう部分はあります。だからこそ、1回頭の中をリセットする時間を作るようにしています。ジムで体を動かして汗を流したり、なにも考えずに散歩をしたり。そうやっていまの思考から少し離れる時間を持つことが、僕にとっては大切な習慣になっています」
50代は、体力的・年齢的な変化を感じる世代。それでも、この年齢になったからこその良さも実感していると言います。
「独立してから2年ほど経ちますが、1本1本の作品に対して、丁寧に準備期間を持てるようになり、良いことだと感じています。自分のペースを作り、しっかりと準備をして作品に入る。以前よりも時間と労力をかけられるようになったのは、年齢と経験を重ねて良かったと思うところです」
年齢とともに変わったのは、仕事への向き合い方だけではありません。周囲への感謝の気持ちも、より強くなったと明かします。
「これまで俳優の仕事を続けてこられたのは、間違いなくまわりのたくさんの助けがあったからです。だからこそ、これからは自分が社会や若い世代、現場のみなさんに僕がもらったものを返していきたいという思いが強くなりました。僕が若い頃、先輩方に『好きなようにやりなさい』と自由に演じさせてもらえたように、いまの若い俳優さんたちが自由に演じられることで、魅力的な作品を一緒に作っていけるよう、サポートできる存在でありたいと思っています」
そう語る西島さんの表情からは、包み込むような大らかさと、責任感が自然と滲み出ていました。
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