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大人のおしゃれ手帖 9月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2026年9月号

2026年8月6日(木)発売
特別価格:1790円(税込) 
表紙の人:石田ゆり子さん

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【宮城県・石巻】猫と添い寝ができる? 1日1組限定のレトロな宿「よあけの猫舎」で過ごす癒やしの時間

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田代島

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月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。フォトグラファーの野中典子さんによる、猫日記をお届けします。


こんにちは。フォトグラファーの野中典子です。
津々浦々、さまざまな猫旅をお届けしてまいりましたが、猫旅の楽しみは猫に会うことだけではありません。「ああ、今年もここへ帰ってきたな」と思える場所があることも大きな幸せです。
私にとっては、宮城県石巻市にある1日1組限定の民泊「よあけの猫舎」がまさにそんな存在。田代島で一日中猫を追いかけて歩いた体と心を、猫たちと温かな時間がやさしく癒やしてくれるのです。今回はそんなお気に入りの宿をご紹介します。ぜひお付き合いくださいね!

石巻「よあけの猫舎」で過ごす、やさしい一夜

田代島田代島は初めて訪れて以来、毎年必ず訪れる場所になっています。去年は春、夏、秋と3回も訪れるほどこの島が大好きなのですが、そんな私には行くたびに決まって行うある習慣があります。
それは、フェリーで石巻へ戻ったらそのまま「よあけの猫舎」へ向かうこと。猫島を訪れることが旅の目的なのに、この宿に泊まる時間も、今では同じくらい楽しみになっているのです。“ただ泊まるための宿”ではなく、猫好きの友人の家へ遊びに行くような、そんな気持ちになれる場所なのです。

よあけの猫舎「よあけの猫舎」は、石巻市の高台にある一日一組限定の民泊です。築年数を重ねた昭和レトロな一軒家は、初めて訪れたはずなのに、不思議と懐かしい気持ちになります。女性オーナーさんが暮らすご自宅を開放したホームステイ型なので、宿というより"誰かの家"におじゃまする感覚。宿泊は女性、または女性を含むグループ限定。一人旅でも安心して過ごせるよう配慮されているのも、この年代の女性にはうれしいポイントです。
利用できるのは一階部分。二間続きの和室にキッチン、ダイニング、お風呂。広すぎず、狭すぎず、一人にはちょうどいい。ここなら何日でも暮らせそう。そんな気持ちになります。

猫カフェでは味わえない、猫との共同生活

よあけの猫舎この宿には三匹の猫が暮らしています。クロちゃん、ふぅちゃん、そしてシャア子ちゃん。さらに、お庭には地域猫のシャア子ママも顔を見せてくれます。ただし、ここは猫カフェではありません。猫たちは自由気まま。部屋へ来るかどうかも、その日の気分次第です。

よあけの猫舎「今日は誰も来ないかな?」
そう思って写真の整理をしているといつの間にか足元に猫がいたり、ふと顔を上げたらテーブルの上にちょこんと座っていたり。

よあけの猫舎

よあけの猫舎

布団へ行くと、先に猫が布団にイン(笑)。朝起きると、近くに猫。「この布団、今日は借りてもいいですか?」と言いたくなるくらい、堂々と真ん中でくつろいでいたふぅちゃんには思わず笑ってしまいました。人間は、どうやら"添い寝係"くらいの立場らしいです。でも、それがいい。媚びない接客こそ、猫好きには最高のおもてなしなのです。

猫島の後だからこそ、この宿がありがたい

田代島田代島へ行くと、私は夜明け前から撮影を始めます。日が昇る頃には港を歩き、猫を探し、小道を歩き、坂を登り、また歩く。気づけば一万歩どころか二万歩を超えることも珍しくありません。夢中でシャッターを切っていると疲れを忘れますが、石巻へ戻る頃には体は正直です。重いカメラを持ち歩いているので肩こりや筋肉痛がひどく体中は湿布だらけ(涙)。
今日はもう歩けない……。そんな日にこの宿へ戻るとほっとします。ふかふかのマットレスへ身を沈めると、あっという間に夢の中。翌朝は「昨日あんなに歩いたっけ?」と思うくらい体が軽くなっています。旅先で眠りの質は、とても大切。この宿に泊まる理由の一つは、間違いなく"よく眠れること"です。

コーヒーと猫話が、何よりのごちそう

私が毎回楽しみにしているのは、オーナーさんとのおしゃべり。ぐっすり眠った翌朝コーヒーをいただきながら始まる猫談義。編集者でありライターでもあるオーナーさんと、猫のこと、旅のこと、写真のこと、気がつくと時間を忘れて話し込んでしまいます。東日本大震災のボランティアをきっかけに石巻へ移住しこの宿を始めたこと、世界中から猫好きが訪れるようになったこと、海外のお客さんとのエピソードなども興味深く、旅先ならではの出会いを感じる、ホテルでは味わうことのできない時間です。

エアコンがなくても心地いい理由

実はこの宿の寝室にはエアコンがありません。最初は少し心配になりましたが実際に真夏の8月に泊まってみると、高台を吹き抜ける風がとても気持ちいいのです。夜になると扇風機だけでも十分涼しく、ぐっすり眠れました。便利さだけを追い求めない暮らし。風を感じながら眠る夜も、なんだか悪くありません。

お土産まで猫づくし

帰る前には、オリジナルグッズを見るのも楽しみです。手ぬぐい、Tシャツ、アクセサリーなど、どれも猫好きの心をくすぐるものばかり。私は毎回、「今回は見るだけ」と心に決めるのですが、帰る頃にはなぜか一つ増えています。猫好きの財布は、猫にまつわるグッズにはめっぽう弱いのです……(笑)。

猫島の余韻を抱いたまま帰るために

田代島田代島は、何度訪れても「また来たい」と思わせてくれる島です。そして、その余韻を静かに包み込んでくれる場所が「よあけの猫舎」。猫たちと過ごし、オーナーさんとコーヒーを飲み、ゆっくり眠る。そんな穏やかな時間があるからこそ、私の猫島の旅は完成します。

よあけの猫舎「また来年も泊まりに来ますね」。そう言って宿をあとにする頃には、心も体もすっかり元気になっています。年齢を重ねるほど、「帰ってきたい」と思える場所に出会えることは、旅の大きな贈りものなのかもしれません。
田代島を訪れる予定がある方はもちろん、猫好きの女性のひとり旅にも、そっとおすすめしたい一軒です。

よあけの猫舎

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この記事を書いた人

フォトグラファー

猫と暮らし始めたことをきっかけに「成長の記録を綺麗に残したい」との思いで一眼レフを購入。写真にこだわったブログを始めたところ評判になり、少しずつライター、フォトグラファーとして仕事の依頼が来るようになりました。現在は猫の魅力をより多くの人に伝えたいとの思いで、「猫写真家さくらもえぎ」として雑誌、カレンダーへの写真の提供、写真展への参加など猫愛全開で活動中。

Instagram:@sakuramoegi
Website:https://sakuramoegi.com/

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