【清水ミチコ流の気楽な贈り物】沖縄土産に選ぶ「しりしり器」
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「モノ」に囲まれて暮らす私たち。
だからこそ、そばに置くモノのことはとっても気になります。
清水ミチコさんの「モノ語り」。清水さんが今気になっているモノ、お気に入りのモノについて綴ります。
人さまへのプレゼントは難しいものです。
たとえよくわかりあった夫婦ですら、欲しいものを「このメーカーで、サイズ15号」などと、ちゃんと具体的に詳しく伝えないと、「サイズがとんちんかんで、メルカリへ出しちゃった」という話はけっこう聞きます。おい。
けれどもどんなに「あの人のことを思って」のつもりで時間をかけて選んだところで、欲しい物ばかりは人には一生見えないようなんですよね。
ですからいっそ、プレゼントというものは「する側」の喜びだと最初から思ってたほうがいいですね。
悩んで選んだ時間で楽しませてもらったと思うことにして、その代わりさしあげた方にはいっさい期待しない、と思っていたほうが精神衛生上もよさそうです。
「これを気に入らない人はいないだろう」といったあまりにいいものをお渡ししても、かえって先方に、返礼品に悩ませていたりするんですから、やっぱりややこしいもんですねえ。
ところで話は変わりますが、2026年4月に終わった私のツアーのラストは沖縄公演でした。この沖縄でよくおみやげに買っているものはにんじんしりしり器です。野菜カッターですね。
野菜カッターはたくさんあれど、私は沖縄で買える木でできたこのにんじんしりしり器が個人的に大好き。
顔が、フォルムが素朴でたまりません。
千数百円くらいだからお返しの心配もさせず、女子芸人さんたちなんかに気軽にぱっと渡せているのでした。すでに持っているという方にも安心。なぜなら新しいほど切れ味もいいからです。捨て時もプレゼント。
ただ最近は沖縄でなくても売っているらしいので、おみやげ感こそ薄れてしまいましたが。
これを持っているとよくあるプラスチック製がちゃっちく感じるほどで、もともと野菜を切るのがなんだか好きな私は、つまらないことがあると「よし、夜はしりしりでもするか」と、思いながら大根や人参を買って帰るのです。
今回の気になる物産
『にんじんしりしり器』
沖縄の郷土料理「にんじんしりしり」を作るときに持っていると本格的な仕上がりになる調理器具。清水さんが愛用しているのは台湾製のこちら。
全長が約35㎝と意外としっかりした大きさなので持ちやすく、しっかり力を込めて作業ができます。いわゆる野菜スライサーとの違いは、刃先が鋭すぎないこと。
にんじんしりしり器 (昇佮 實木野菜刷り) 5穴

Illustration: Tomikohan(logo) edit & text: Kaori Suzuki(column)
大人のおしゃれ手帖2026年8月号より抜粋
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