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2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

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齋藤智子さんpresents 香りの力で自分を癒やす アロマの処方箋 vol.12

齋藤智子

アロマをもっと使いやすく、自分好みにする方法

ここ数年のライフスタイルの変化で、香りを取り巻く状況が変わってきたと感じています。
これまでアロマや精油を知らなかった、持っていなかったという方も、
「香りで癒されました」
「毎日に欠かせないものです」
「眠る時に使っています」
など、身近な存在になっているようです。


今回は既存のアロマではなく、アロマを含めた「香り」の楽しみ方をお伝えしていきたいと思います。

アロマ調香デザインという役割

私がアロマセラピーに出合い、仕事にしようと思うまで10年ほどかかりました。
その間に取得した資格は、アロマセラピー、リフレクソロジー、アロマトリートメント、オーガニック、メディカルハーブ、クレイセラピーなどなど。
アロマセラピーの方々を多く見てきてはいましたが、「資格」を取ったからと言って何かになれるわけでもないな、という気持ちでスタートしていたからだと思います。
この資格と知識をどう活用しよう、という考えがなかったのです。

当時はアロマ=ちょっとおしゃれな趣味、というイメージ。
もちろん真剣に心身のケアをされている方もいらっしゃいましたが、エステとどう違うのか、ということも一般の方は分かりにくい部分でもあったのだと思います。

ではどうしていきたいのか、なぜアロマをやっているのか、と自問自答しました。
・香りが好きだから
・気持ちや体をコントロールして心地よく感じることができるから
・香りを仕事にしたいから
いろいろ考えましたがこの3つが、私が「香りをやりたい!」の大きなポイントでした。
そこから、「精油だけで香りをつくることで1番になりたい」と目標を定め、今に至ります。

アロマの基本はとても大切ですが、これが普通というのだけではなく、これまでと違う香りの使い方、組み合わせ方をすることで、もっと私たちに欠かせないものになるのだと考えました。

精油は初回にもお伝えしましたが、例えば「ラベンダー」という精油には、300種類以上の芳香成分が含まれていることがわかっています。
そのひとつが有名な「鎮静作用」。
リラックスさせてくれる働きです。
ラベンダーの精油は、アロマを語る上では欠かせないほどオーソドックスな精油ですが、
「リラックスできるんです」
とお伝えしたとしても、好きな方も嫌いな方もいらっしゃいます。
つまり精油が持つ薬理的な働きだけではなく、その香りが好きか嫌いか、実はとても大切なのです。

精油は初回にもお伝えしましたが、例えば、「ラベンダー」という精油に300種類以上の芳香成分が含まれているとわかっています。その1つが有名な「鎮静作用」つまりリラックスさせてくれる働きを持っているのです。
それが数百組み合わさって成り立っているのがラベンダー精油。
このラベンダー精油は、アロマを語る上では欠かせない有名な精油ですが、リラックスできるんです、お伝えしたとしても、好きな方も嫌いな方もいらっしゃいます。
つまり精油が持つ薬理的な働きだけではなく、その香りが好きか嫌いか、がとても大切なのです。

アロマを使いやすく身近なものにする

そこで考えたのが
「精油と精油を組み合わせてみる」こと。
以前の回もお伝えしたラベンダー+オレンジスイートは、ラベンダー独特の青い感じの香りがなくなり、とても嗅ぎやすく、やわらかい香りになります。
さらに、そこにユーカリをプラスすると、呼吸がクリアになるようなすっきりした印象になります。
こうやって足し算、引き算をしていくのが、私が考えたら「アロマ調香デザイン®︎」という考え方です。

こんな感じにしたいというイメージや、こんな働きが欲しいといった「目的」に合わせて精油を選び、組み合わせていく。
そこにはルールがありますが、より自分好みの香りをつくっていくことが可能となります。
組み合わせは何通りもあります。
アロマが初めての方にも、香りを探ることが楽しい!と思わせるのが、私の仕事です。

パーソナルアロマ調香メソッド「ESSENTIA(エッセンシア)」とは

「ESSENTIA」とは、アロマ調香デザイン®︎に基づいて私が考案した、香りのパーソナルなオーダーメイドセッションです。
おひとりおひとりと向き合い、サイコロジー、陰陽五行、精油のテイスティング、コンサルテーションを組み合わせて、その方だけのアロマを調合する、TOMOKO SAITO aromatiqueオリジナルのものです。
詳しくはホームページでチェックしてみてください。

これまで癒やしのひとつとされていたアロマセラピーを、アロマ調香デザイン®︎として香りをデザインする。
こういう仕事に繋がっていることは当初の目標のひとつとであり、新しい価値を生み出していけるものだと思っています。

また新しいライフスタイルの中で、香りに注目していただくことも増えていて、これからますますブランドイメージの香りや、アロマを使った空間デザイン、化粧品の香りなど、精油を使った香りづくりはもっと増えていく分野だと思います。

これまでにお伝えしてきた香りのデザイン=アロマ調香デザイン®︎をもっと自由に楽しみ、またご自身、ご家庭に合う香りをつくる楽しみを実践していただけると嬉しいです。

おすすめの香らせ方

今回は「旅」をテーマにお伝えしたいと思います。

1)
海と空、解放感のあるハワイの香り
キーワード:深い呼吸、リラックス、リフレッシュ

グレープフルーツ 3滴
オレンジスイート 2滴
ユーカリグロブルス 1滴
ラベンダー 1滴
パルマローザ 1滴
クロモジ 1滴
フランキンセンス 1滴

2)
フランス、パリの朝
キーワード:ワクワク、リラックス、キュート、高揚感

マンダリン 2滴
グレープフルーツ 2滴
レモン 1滴
ペパーミント 1滴
カルダモン 1滴
ホーウッド 2滴
シダーウッド 1滴

目的に合わせて、今の気分に寄り添う香りをお楽しみくださいね。

齋藤智子さんpresents 香りの力で自分を癒やす アロマの処方箋

齋藤智子

一般社団法人プラスアロマ協会代表理事、アロマ調香デザイナー®️
京都で10代続く家に生まれ、白檀の香りに魅かれて調香の世界へ。20年間で創作した香りは6000種以上。代表作「TRANSITIONS」〜ミラノで最も美しい空気〜(Milano design award best technology賞)はミラノサローネで60万人の心を動かした。国内外で企業やブランドのアロマ空間演出を手がけるほか、美術館の創香などアート分野の企画も多い。近年は、日本各地の農家や蒸留所との連携、マーケティングやサイエンス分野の研究など香りの可能性を広げる活動も行う。著書『アロマ調香デザインの教科書』(BABジャパン出版)。

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