【連載】桐島かれんさん BloomingLife 〜レモンでごちそう〜
庭で収穫したもぎたてのレモンをまるごと楽しむ絶品パスタは、無農薬で育てた自家栽培ならではの味。
鉢植えならベランダでも育てられるので、ぜひ挑戦を。
庭のもぎたてレモンでみずみずしい旬の味わいを
わが家はみんなレモンが大好き。
フライや焼き魚に搾ったり、サラダのドレッシングにしたり……と万能な調味料として活躍するので、キッチンには常備しています。
レモンの香りと苦みを味わうためには、皮ごと使うのが一番。
そのためにも無農薬のものを選んでいますが、店頭にないこともあるし、お値段も張りますよね。
そんなときの強い味方が、自家栽培のレモン。
葉山の家では、17年ほど前に植えたレモンの木が、毎年50個以上の実を付けます。
逗子の植木市で購入したときは30㎝ほどの小さな苗木でしたが、今では私の背をゆうに超える高さに。
秋から冬、春と少しずつ時期をずらして収穫できるので、長くもぎたてを楽しめるのもよいところです。
脇役になることの多いレモンですが、ときには主役にして、風味を存分に味わいたいもの。
皮も搾り汁もふんだんに
レモンが主役のクリームパスタ
今回ご紹介するクリームパスタは、皮も果汁もまるごと使った、まさにレモンがメインの料理です。
まずは、洗ったレモンの果汁を搾ります。
表皮はカットして内側の白いわたを取り除き、細かいみじん切りに。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、生クリームを加えてとろみがつくまで煮たら、塩少々で調味。
4分の3くらいまで煮詰めたら白ワイン、レモン果汁、レモンの皮の半量を加えてひと煮立ちさせ、ゆであがったパスタを絡めます。
パスタをゆでる際は搾った後のレモンも入れて、香り付けするのもポイント。
そこにルッコラとパルミジャーノ・レッジャーノチーズを加え、塩と黒こしょうで味を調えて混ぜ合わせます。
器に盛り付けたら、最後にレモンの皮の残りと砕いたピスタチオ、さらにパルミジャーノ・レッジャーノチーズをかけて完成。
濃厚なのに爽やかな、わが家で大人気のメニューです。
残ったレモンでキッチンまわりをおそうじ
〈かれんさん着用〉
(トップ写真)クロスチェックワンピース¥55,000/ハウス オブ ロータス ニ子玉川店
(2枚目)コットンリネン刺繍ブラウス¥29,700/ハウス オブ ロータス ニ子玉川店、ストローハット/かれんさん私物
撮影/平岡尚子 文/工藤花衣
大人のおしゃれ手帖2023年4月号より抜粋
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