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大人のおしゃれ手帖 12月号

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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住まい方を見直す、”暮らし替え”
〜髙橋百合子さんの場合〜

大人のおしゃれ手帖編集部

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人を気持ちよく迎えるしつらえで自然といつも誰かが集う家に

家が完成し、転居したのは今年の3月。家具はすべて前の家から運び込んだもの。
「家中の収納に使っていたドイツのシステム家具も取り外して、この家用に設計し直して再設置しました」。

当初は週の半分が東京のホテル住まいでしたが、葉山の居心地のよさから今は週一になりました。
「環境があまりに違いすぎて暮らし方も全シフト。不便さはとくに感じないかな。強いて言えば映画館がないくらい(笑)」

農家の直売所では旬の野菜が、佐島漁港の魚屋では新鮮な魚介類が手に入る暮らし。
採れたて野菜のおすそ分けや、手作りジャムが玄関前に置かれていることも。

『今からお茶しにこない?』はそれこそ日常茶飯事です。「ローカルでみんな近い存在で、こっちにきてとっても友人が増えました。この年になってこんな大きな変化があるなんて楽しいし、自分でも驚きです」

前の家のキッチンが使いやすかったので動線はほぼ同じにして、型だけアイランドに変更。前の家のキッチンが使いやすかったので動線はほぼ同じにして、型だけアイランドに変更。デッドスペースになる高い位置の扉付き収納はゼロに。

玄関からそのままユーティリティ、キッチンへ動線をつくる

帰ったらまずはシューズクローク兼ユーティリティで靴を脱ぎ、荷物を下ろす。帰ったらまずはシューズクローク兼ユーティリティで靴を脱ぎ、荷物を下ろす。
スーツケースからバッグ、掃除道具、野菜類までここに収納。室内に物を持ち込まず、スッキリ保つためのひと工夫。

晴れた日には山の向こうに大きな富士山と海。晴れた日には山の向こうに大きな富士山と海。
「ここに家を建てる!」と建築家の夫、鈴木エドワードさんを魅了した風景。

框(かまち)もなくして玄関を広々ととる

「初めての方は大抵どこで靴を脱ぐか迷う」と笑うが、グレーの床の濃淡でエリア分けしているそう。玄関ホールを広く、フラットにしたかったという髙橋さん。
「初めての方は大抵どこで靴を脱ぐか迷う」と笑うが、グレーの床の濃淡でエリア分けしているそう。窓際にはエドワードさんの絵画作品が並ぶ。
金髪の女の子の絵はなんと8歳の時に描いたものだそう。引き戸の向こうはリビングに。

ゲストルームや書斎も山並みと緑がおもてなし

ゲストルームや書斎の壁面収納は前の家から使っているドイツのシステム家具「ip20」。ゲストルームや書斎の壁面収納は前の家から使っているドイツのシステム家具「ip20」。

ゲストルームのベッドは、使わない時は壁面にパタンと収納できる優れもの。ゲストルームのベッドは、使わない時は壁面にパタンと収納できる優れもの。

ゆったりしたバスルームでも緑の贅に癒やされる設計に。ゆったりしたバスルームでも緑の贅に癒やされる設計に。

高窓からも光が入り風も抜けるサスティナブルな構造

設計には口出ししなかったという髙橋さんがひとつだけ要望したのが片流れの屋根。設計には口出ししなかったという髙橋さんがひとつだけ要望したのが片流れの屋根。
目線が上へと広がり、心地いい。テレビの下にはバイオエタノール暖炉を設置。

エコにも配慮した雨水タンクを

庭木の水遣りなどにはもちろん、災害時の備えにもなるたっぷり容量の雨水タンクがテラスに。庭木の水遣りなどにはもちろん、災害時の備えにもなるたっぷり容量の雨水タンクがテラスに。
ほかにもソーラーパネルやテスラの蓄電池の設置などサスティナブルな家づくりが特徴だ。


撮影/松村隆史 文/Nobuko Sasaki[tampopo-gumi]

大人のおしゃれ手帖2023年12月号より抜粋
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