クリスマスを盛り上げる心温まる映画3選
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
サンタさんが来るのを楽しみに眠りについた子どもの頃。そんな記憶がよみがえるクリスマスシーズンは、やはり夢あふれる感動作を観たいものです。現在大ヒット公開中の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』もそんな映画のひとつ。家で観るなら、クリスマスの一夜を描いた『クーパー家の晩餐会』や、ワム! のクリスマス定番曲をモチーフにした『ラスト・クリスマス』もおすすめ! それぞれの見どころを紹介します。
目次
夢あふれるマジカル・ファンタジー
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』 全国公開中
『チャーリーとチョコレート工場』で有名な工場長ウィリー・ウォンカの若き日の物語を、『ハリー・ポッター』シリーズのプロデューサーが手掛けたファンタジー大作。ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演の前作があまりにも独創的で魅力的であるがゆえ、ポール・キング監督×ティモシー・シャラメ主演の新作を不安と期待半々で観ましたが、良い意味で裏切られました。バートン版のような毒気や不気味さはなく、キラキラした映像と歌が全編を彩る正統派ファンタジーだったのです。
「世界一のチョコレート店を作る」という亡き母との約束を叶えるために、町へと向かった若者ウォンカ。さっそく街角で自慢の“魔法のチョコレート”を売り始めますが、町を牛耳るチョコレート組合3人衆が妨害してくるうえ、宿屋の主人に騙されて多額の借金を負わされてしまいます。同じ境遇の孤児の少女や宿の住人たちと協力し、店を開くために奔走するウォンカですが、チョコを盗み続けるオレンジ色の小さな紳士・ウンパルンパも現れて……。
軽やかな雰囲気を持つティモシー・シャラメは、魔法のチョコを携えて旅に出る若者役にぴったり。ウンパルンパにはヒュー・グラントが扮し、皮肉屋の小さな紳士を怪演。ふたりのコミカルなやりとりも見どころ。逆境にめげず夢を見る力を持ち続ける若きウォンカの姿に、誰もが虜になることでしょう。
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
12月8日(金)より全国公開中
(2023年製作)
問題だらけでも家族って素晴らしい
『クーパー家の晩餐会』
ー家4世代11人が集うクリスマスの晩餐会。手の込んだ料理やお菓子を前に食事を楽しむ幸せな親戚一同に見えますが、実は彼らにはそれぞれ秘密がありました。離婚、不倫、失業……、悟られずに晩餐会をやり過ごそうとする姿を描いたコメディです。言い争いと大騒動を経て、彼らが手にしたものとは?
ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アマンダ・セイフライドといった豪華キャストで、キャリア初期のティモシー・シャラメも出演。アメリカのアットホームなクリスマスの雰囲気も楽しめます。
『クーパー家の晩餐会』
2015年製作
Blu-ray ¥2,200/DVD ¥1,257
発売・販売元:ギャガ
ワム!の名曲と共に贈るロマンティックストーリー
『ラスト・クリスマス』
ロンドンのクリスマス店でエルフの格好をして働くケイト(エミリア・クラーク)は、歌手になる夢を持ちながらも人生がうまくいっていない様子。ある日、好青年のトム(ヘンリー・ゴールディング)と出会い、心をときめかせますが、彼との距離はなかなか縮まらず……。
ふたりの予測不可能な恋の進展を、ワム!&ジョージ・マイケルの数々の名曲が彩るロマンティックでちょっと切ないラブストーリーです。ケイトが少しずつ自分を取り戻し、「ラスト・クリスマス」を笑顔で歌い上げるシーンに勇気をもらえるでしょう。
『ラスト・クリスマス』
2019年製作
Blu-ray ¥2,075/DVD ¥1,572
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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