【失敗しない靴選びのヒント】
ポイントは「土踏まず」にあり！

おしゃれを楽しみたいけれど、年齢とともに足のトラブルが増え、靴選びに悩む人も多いはず。そこで、専門家の高山かおるさんに、靴選びのコツを教えていただきました。
ポイントを押さえれば、自分の足にピッタリな履き心地のいい靴に出合えます。

教えてくれたのは・・・
足育研究会代表
高山かおるさん
東京医科歯科大学附属病院で装具外来、メディカルフットケア外来、歩行教室を併設するフットケア外来を開設。
足育研究会を設立し、健康な足を保つ重要性について啓発活動を行う。

正解は足のアーチをキープできる靴

この先もずっと快適に歩いていけるよう、足に合った靴を見抜く術を、足育研究会代表・高山かおるさんに指南していただきました。

「最も大切なことは、足の土踏まずのアーチをキュッと締められること。そうしないと体重がのって足は平たくなり、アーチの構造が崩れてぺたんこになっていってしまうんです」

ゆったりとしたアーチを締めない靴ばかり履いていると、足の指の曲がるところが広がった開帳足に。
足が当たって痛いから、とより幅広なサイズの靴を選んでさらにアーチが崩れるという悪循環に陥ると警鐘を鳴らします。

「快適に歩くためには、足長と足囲が合っていて、足首・甲・かかとの3点を支えられることが靴の条件。背伸びしたときにかかとが脱げる靴はNGです。足のアーチを締めてしっかりと固定できるひも靴やベルトつきの靴が最善で、足全体をしっかりと覆うブーツなどもオススメです。スリッポンなどは、甲を覆っていて、かかとまわりをしっかり固定できているかを確認しましょう。ラウンドやスクエアトゥなど、つま先の形が自分に合っていることも大切です」　

足に何らかのトラブルがあったら、靴を見直すべき、と高山さん。
「タコやウオノメができていたら、バランスが崩れて変な圧がかかっている証拠。全身に影響するまえに、正しい靴選びを身につけましょう。インソールで矯正したり、アーチを整えるソックスを取り入れるのも有効です」