内田也哉子さんが
“小泉今日子さんとの出会い”で得た強さとは？

昨年末に刊行された内田也哉子さんの著書『BLANK PAGE 空っぽを満たす旅』。その発売を記念したトークイベントに、内田さんと小泉今日子さんが登壇。人との出会いや別れ、孤独との向き合い方について語り合いました。

「孤独は決してネガティブなものではない」と思えるように

約5年前、ミュージシャンの父・内田裕也さんと俳優の母・樹木希林さんを立て続けに亡くした内田さん。女手一つで育ててくれた樹木さんとの別れは、奇しくも『週刊文春WOMAN』での連載が始まるタイミングだったそう。
内容がまったく決まっていない空っぽのページという意味で、連載名は『BLANK PAGE』。初回の内容は樹木さんについて。2回目以降は、職業も年齢も異なる15名の著名人と語らい、思いのままに言葉をつづるエッセイを執筆することに。

そして、この連載の第3回目に登場したのが、俳優や歌手をはじめ、「株式会社明後日」の代表取締役など、多岐にわたって活躍する小泉さんでした。
内田さんの夫で小泉さんの同期でもある本木雅弘さんを介して知り合ったふたりは、かれこれ20年以上の仲。内田さんは、出会った当初から今に至るまで、誰に対しても誠実で対等に接する小泉さんに憧れを抱いていたといいます。

内田　『BLANK PAGE』の連載で対談した15名の方々は皆、広い荒野に1人ぼっちで立っているような人たち。その中でも小泉さんは、自分の足でしっかり立ち、自分の人生をおもしろがりながら歩いている方だなと。私はその背中を、いつも眩しく見つめています。

小泉　多分私は、一人遊びが上手なんですよね（笑）。世界は広いのだから、無理して群れる必要はないかなと思って、日々生きているんです。

内田　うちの母はよく、「人は生まれてから死ぬまで孤独なんだよ」と言っていて。それを聞いた当時の私は、すごく寂しいなと思っていました。ですが、小泉さんたちと出会い、言葉を交わすことで、1人で立っていられることの清々しさを教えてもらったような気がします。孤独は決してネガティブなものではない。これからは、そう思いながら生きていけたらと考えています。

【イベントアーカイブ配信詳細】
・配信チケット：￥1,650（税込）
・販売URL：https://kan-geki.com/live-streaming/ticket/1038
・販売終了日時：2024年2月22日(木) 19:00まで