【猫がいっぱい!】「猫の日」に観たい、猫愛あふれるドキュメンタリー&映画3選
チャーミングな猫の絵で一世を風靡した画家の真実の物語
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで人気を博したイラストレーター、ルイス・ウェインの伝記映画。
上流階級に生まれたルイス(ベネディクト・カンバーバッチ)は、早くに父を亡くし、母と妹たちの生活費を工面するために絵を描いて働きます。
周囲の大反対を押し切って年上の女性エミリー(クレア・フォイ)と結婚したものの、エミリーが末期がんを宣告されたことで生活は一変。そんな折、エミリーは庭に迷い込んだ子猫を発見し、ピーターと名付けて可愛がります。ルイスは妻のためにピーターの絵を描きながら、残された日々を共に過ごしていきますが……。
ルイスが描く猫の絵は、どこか擬人化されていて愛嬌があり、猫のチャーミングな一面に光を当てたと絶賛されます。
当時のイギリスでは、「猫はネズミを退治するものか、魔術や罪と同類のもの」という価値観が根強く、ペットとして飼うことはほとんどなかったようですが、ルイスの可愛い猫の絵が人気になったことで空前の猫ブームが起こったといわれています。
しかし、版権に疎かったルイスは絵が売れても一向に儲からず、貧困に陥ります。
ルイスの精神状態とともに作風も変化していきますが、生涯を通じて妻を愛し、ピーターを心の友として、猫を描き続けたのでした。カンバーバッチの名演と美しい映像も相まって、ルイスの純真さに胸を打たれます。
エンドロールでは、可愛いピーターのスケッチや、お茶を飲みながら談笑する猫たちなど、ルイス・ウェインが実際に描いた数々のイラストが登場するのでお楽しみに!
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
2021年製作
各種プラットフォームにて配信中
DVD ¥4,290/Blu-ray ¥5,280
(Blu-ray&DVDは2種類のデザインが表裏に印刷されたリバーシブルジャケット)
発売元:キノフィルムズ/木下グループ
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
Ⓒ 2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。