【食中毒対策】夏のお弁当づくり、3つのルール
高温多湿の夏はお弁当の衛生管理が気になる時期。食中毒を予防するお弁当づくりのルールや時短テクニック、夏のお弁当におすすめの食材やレシピをご紹介します。
お弁当の食中毒を予防する3つのルール
1.食中毒の原因を知ろう
食中毒の原因は、細菌やウイルス、ふぐなどの自然毒、化学物質、寄生虫などです。特に多いのが細菌による食中毒であり、6月から10月に多く発生しています。
細菌の増殖が活発になる条件は次の3つです。
● 20度~50度の温度帯
● 水分が多い
● タンパク質や糖質などの栄養素がある
2.食中毒予防の三原則を守ろう
食中毒予防の三原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」です。
つけない
手や調理器具などに細菌やウイルスがつかないよう、こまめに手洗いをするほか、包丁やまな板は使用する度によく洗いましょう。
増やさない
食品についた細菌を増やさないために、購入した生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ保存します。作った料理はできるだけ短時間で冷まして保存するのがポイント。細菌の多くは10度以下で増殖がゆるやかになり、マイナス15度以下で増殖が停止します。
やっつける
食中毒を引き起こす細菌やウイルスの多くは加熱することで死滅します。調理するときは食品の中心までしっかり加熱しましょう。
※熱に強い細菌などもあります
3.お弁当の衛生管理を徹底しよう
お弁当は準備から食べるまでの工程で細菌が増殖しないよう、衛生管理に配慮しましょう。
準備するとき
手やお弁当箱などはしっかり洗って準備を。キッチン用アルコールスプレーなどで除菌するのもおすすめです。
作るとき
作り置きのおかずをお弁当に入れるときは再加熱をした方が安全です。食品は中心までしっかり火を通しましょう。
詰めるとき
ごはんやおかずはしっかり冷ましてからお弁当箱に詰めます。あたたかいまま詰めると容器の内側に水分がついて細菌が増殖しやすくなります。また、おかずは余分な水分を取り除いてから詰めます。
保存するとき
お弁当の内部の温度が上がらないよう、持ち運ぶときは保冷バッグや保冷剤を使うなどの工夫をしましょう。外出先に冷蔵庫がある場合は入れておくと安心です。
この記事を書いた人
作りおき料理コーディネーター・薬膳マイスターかみはらえりこ
「女性が生きやすい社会づくりへの貢献」をモットーに、食や健康、美容など女性が笑顔になれる情報を発信中。