薄着で涼やかに過ごすために
意外と知らない! ”正しい”紫外線対策
【日焼け止め】
塗るのは当然。重要なのは”塗り方”!
紫外線対策の基本は、日焼け止めを塗ること。
とはいえ、ただ塗っておけばよいというわけではありません。
紫外線をしっかりカットできる、効果的な塗り方をマスターしましょう。
夏、日常生活で必要な目安は「SPF30/PA++」
「日常生活で使う日焼け止めは『SPF30/PA++』で十分。
それよりも重要なのは塗る“量”です」。SPFやPAは、1㎠あたり2㎎の日焼け止めを塗ることで測定されていて、顔全体に塗るには約0.8g必要です。
一般的な目安はクリームタイプならパール2粒分、ローションやジェルなら1円玉2枚分。
意外と厚塗りにしなければ、表示効果は得られません。
ふだん塗っている量を確認して。
乳液、化粧下地、UVの3役が1本に。朝の化粧水後に。
エリクシール デーケアレボリューションSP[医薬部外品]
SPF30・PA++++ 35mL
¥3,08 0(編集部調べ)/エリクシール
ミントのひんやり感が夏にぴったりのBBクリーム。ノンケミカル処方。
BBクリームMT SPF43・PA+++ 27g
¥3,300/ナチュラグラッセ
うるおい成分配合のジェルタイプで石けんでも落とせる。
顔・体用。
スキンアクア モイスチャーUVジェル SPF35・PA+++
110g
¥990(編集部調べ)/ロート製薬
数値の高さに関係なく2~3時間おきに塗りなおしを
日焼けで肌が赤くなるまでの時間は、日本人は平均で約20分。
しかし、肌が赤くなるまでの時間は個人差がありますし、日焼け止めは汗や皮脂、摩擦などで落ちてしまうので、2~3時間おきに塗りなおしをするのが鉄則。
肌が赤くなりやすい人は、特にこまめに塗りなおしを。
プレストタイプのUVパウダーは軽い使い心地。
日焼け止めの塗りなおしとメイクなおしが同時にできる。
ミネラルUVベールSPF45・PA+++
¥3,960/エトヴォス
ムラなくカバーできるミストタイプは、背中や脚の塗りなおしに便利。
髪や頭皮にも。
ビオレUVアスリズム プロテクトミスト SPF50+・PA++++
¥1,980(編集部調べ)/花王
忘れがちな散乱光対策塗りもれしやすい場所もしっかり
紫外線は、直接太陽から降り注ぐ直射光だけではありません。
空気中の粒子に当たって広がる「散乱光」や地面から反射した「反射光」も肌にダメージを与えます。
夏の正午に浴びる紫外線のうち、約6割は散乱光というデータも。
360度の紫外線対策が必要です。
「フェイスラインや首や耳、生え際なども、忘れずに日焼け止めを塗っておきましょう」。
出かける直前では効果半減!外出は、塗って15~30分後に
日焼け止めを塗ってから肌になじむまで、15~30分ほどかかります。
そのため、朝のスキンケアをすませたら、すぐに顔と体に日焼け止めを塗っておくのがおすすめ。朝食を食べたり、家事をしたりしている間に、肌になじませましょう。
SPF、PAについて正しく理解しよう!
SPF(Sun Protection Factor)
〈B波の防止効果の指標〉
日焼け止めを塗らないときと比べ、肌が赤くなるまでの時間が何倍に延びるかを表す。SPF30なら「肌が赤くなるまでの時間が30倍に延びる」という意味。
PA(Protection Grade of UVA)
〈A波の防止効果の指標〉
「PA+、PA++、PA+++、PA++++」の4段階。+が多いほど効果が高くなる。
撮影/木村慎 イラスト/きじまももこ 文/寺本彩
大人のおしゃれ手帖2024年8月号より抜粋
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この記事の監修者
皮膚科医日比野佐和子
医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾/SAWAKO CLINIC × YS統括院長。皮膚科医、眼科医、内科医、日本抗加齢医学会専門医。アンチエイジング医療の第一人者として幅広く活躍。『医者が教えるすごい美肌循環』(サンクチュアリ出版)など著書多数。
この記事を書いた人
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