心地いい夏を迎えるために、見直したい日々のこと -「衣」編-
洋服や寝具などを見直して、心地いいものを身にまとうように心がければ、暑さも和らいで過ごしやすくなります。
夏の家仕事は3枚のワンピースだけ
肌触りや着心地がよくて、動きやすいワンピースが夏の家仕事には最適。
そんなワンピースは、どれかを洗濯していてもローテーションができるように3着は持っていたいところ。
綿や麻素材は洗えば洗うほど、洗いざらしの肌触りもよくなり、染色もやさしい色になっていきます。
古くなったり破れたりしたら、エプロンなどに仕立て直して、減ってしまった分のワンピースを新調しましょう。
夏の外出着のお手入れ方法
お気に入りのお出かけ着にも、汗がついてしまうこの季節。
毎回クリーニングともいかないし、かといって着るたびに洗濯機で洗っていては、風合いを大切にしたい夏服を傷めてしまいます。
脇や衿に部分的に付いた汗なら、霧吹きで水をたっぷり滴るほどかけて、そのまま乾かすだけで汗はすっきりと落ちています。
これなら清潔に、お気に入りの服を傷めることなく着られます。
木綿の糊付けとアイロンの効果
衣類を糊付けする人が減っていますが、パリッと糊がきいた綿のシーツや衣類は気持ちがいいもの。
エプロンも糊付けをしてアイロンをかければ、動くたびにシュッシュッと音がするほどハリが出て、気力が出ない暑い日も、シャキッと気持ちを引き締めてくれます。
汚れを浸透させないので、汚れがつきにくく、落としやすくなる効果も。
大切なものを長持ちさせてくれるので、新しい夏習慣として取り入れてみてはいかがでしょう。
白いものはCMCで、人と環境にやさしい糊付けが◎
CMC(カルボキシメチルセルロース)とは、アイスクリームやジャムの増粘剤や目薬の潤滑剤にも使用される成分。
水に溶かせば衣類用の糊として使用でき、アレルギー性がないので安心です。
市販の衣類用糊よりも安価で、薬局やインターネットで購入ができます。
◆ CMC糊原液の作り方と使い方 ◆
材料:CMC … 大さじ1、水 … 200cc
❶ ボウルなどに水200cc を入れ、CMC 大さじ1 杯を入れて混ぜながら溶かします。
❷ CMC の粉がある程度溶けたら、そのまま一晩おきます。
❸ 透明でとろみのある液体になれば完成。
実際に使用するときは洗面器やたらいに水を入れ、CMC 糊原液を溶かして、糊付けしたいものにしみ込ませます。
シワをのばすように干して乾かせばパリッと気持ちよい仕上がりに。
【使用量の目安】
ワイシャツ1 枚…CMC 原液大さじ1:水200cc
薄手のシーツ1 枚…CMC 原液大さじ4:水800cc
寝具を見直してみよう
日中暑い日が続くからこそ、夜はぐっすり眠って体力を蓄えたいところ。
毎日使う寝具を見直して、涼しく寝られる工夫を。
シーツやかけるものを、涼しく肌触りのいいものに替えましょう。
また、泊まりの来客も増えるので、来客用の布団もお手入れを。
天気がよい日に外に2、3時間干したら、叩かずに汚れを払うように。
掃除機をかけるのもダニやホコリに効果的です。
お話を伺ったのは…
藤沢友の会「住」グループの皆さん
全国に会員を2 万人ほど持ち、衣・食・住・子どものことなどを学び合う会、「全国友の会」南関東部・藤沢友の会。家庭生活の向上を目指し、さまざまな家事の提案をしている。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部
※大人のおしゃれ手帖2014年7月号をもとに再編集
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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