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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年12月号

2025年11月7日(金)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:吉瀬美智子さん

2025年12月号

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優恵のおしゃれは心意気 Vol.21
「秋は赤色が恋しくて」

優恵

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あれは9月の終わりのある朝のことでした。はらりはらり、からりからり、桜の樹から葉が落ちる音を聞きました。わたしの歩く先に黄色く色づいた桜の葉が降って来るのです。この日から風は涼しく、日が暮れるのがいっそう早くなり、我が家のご近所に秋がやって来ました。9月は数人の大切な友と、家族の誕生日が続き、10月に入るとわたしもひとつ歳をとります。

<涙がこぼれてしまう幸せな朝>

休日の朝、可愛い花束が届きました。親しい友の子どもたちからでした。赤が深くて美しく、この日の気分にぴったりだったのです。わたしは、彼らが幼い日のことを今でも思い返しては愛おしく懐かしんでいるのですが、彼らはふたりでわたしにお花を贈ってくれるほど素敵な大人になっておりました。わたしは嬉しくて、ついうっかり涙がこぼれてしまいます。幸せってこういうのだ、と思う朝でした。

<秋とは、夏でもなく、冬でもなく>

10月の東京は日中であれば半袖で過ごせる気温です。ノースリーブのワンピースに、カーディガン代わりにパシュミナのストールを合わせます。肌触りが良く、薄くて撫でていると眠たくなってしまいそうなストールです。30年以上愛用しているのですが、当時は日本にまだあまり流通していなかったパシュミナのストールで、スタイリストの方にお薦めいただいて、赤とベージュの2色を買い求めました。あれからずっと愛用しているのですから、今思うととても良いお買い物をさせていただきました。

<たとえば上から下まで赤色だとしたら?>

トマト色のコットンの巻きスカート、麻の赤いブラウス、インド更紗のちょんちょんちょんストール。少しずつ赤色の深みが違います。好きなものを組み合わせて、楽しく着れば良いのだと思っているのですが、なんとなく全身一色になるのは避けようと抑制が利いてしまいます。上から下まで黒、白、紺、茶のコーディネートでしたら、きっと違和感を与えることなく一日を過ごせると思うのですが、モスグリーンの三つ揃えを着てモスグリーンのスニーカーを履いていた日には、友に「全身緑だねぇ」と言われました。水色で揃えたコーディネートがとても好きです。ピンクだったらどうでしょう? 全身黄色で驚かれないかしら? 赤では?ワンピースなら良いけれど、ブラウスとスカートが同じ色だとちょっと派手に見えてしまうのかも知れません。人の意識と色彩感覚とは不思議なものだと思います。

赤い帽子は三つ。フェルトのベレー帽、ふわふわのベレー帽、カシミアのニットキャップ。フェルトのベレー帽はおでこに跡がついてしまうので、頭の後ろのところに細工をして、茶色の毛糸で編み上げにしましたら、ワンポイントでとても可愛くなりました。ふわふわのベレー帽はhareiroで作っていただいたわたしのオリジナルカラーです。フィッシャーマンのニットキャップは、カシミアでとても軽くて暖かいので冬になると重宝します。インド更紗のストールは水玉とは言いがたい「ちょんちょんちょん」が木版でプリントされています。これはたまらなく良い味なのです。ちょんちょんちょん、ちょんちょんちょん。

誕生日に心の友より赤いレッグウォーマーが届きました。super zeroという撚糸(ねんし)コットンで編まれています。ふわふわでやわらかく、それでいてきゅっとふくらはぎを包んでくれます。自分でも愛用していると言う我が友は旅行や映画館にも持って行くのだと教えてくれました。今年の冬は足元が楽しくなりそうです。

この記事を書いた人(写真・文)

モデル、俳優 優恵

モデル、俳優優恵

今年はモデルデビュー40周年。『大人のおしゃれ手帖』でもおなじみ、おしゃれと旅とおいしいものをこよなく愛する。『mc Sister』で人気を博し、俳優としても映画、舞台などで活躍。近年の出演作に『秘密のフレグランス』(2021)ほか。

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Instagram:@yue_y_u_e_yue

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