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大人のおしゃれ手帖 1月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

2025年1月号

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原田知世さん「40周年の今年は音楽で皆さんにお返ししようと決めました」
(大人のおしゃれ手帖2022年11月号)

大人のおしゃれ手帖11月号 原田知世さんインタビュー

いったん深呼吸して、また翌年以降に進む準備の1年に

あるメロディを聞いただけで、一瞬にして過去の思い出がよみがえってきて、当時見た景色や交わした会話までが鮮明に浮かんでくる。
そうした音楽の持つ力をあらためて感じさせられるのが、原田知世さんのベストアルバム『原田知世のうたと音楽〜デビュー40周年記念ベスト・アルバム』です。

収録されているのは、1982年のデビュー曲「悲しいくらいほんとの話」から、昨年末にリリースしたばかりの「ヴァイオレット」まで、40年間のキャリアを振り返る代表曲ばかり。
〝透明感のある、心地よい歌声〟と評されることの多い原田さんですが、その時代ごとに多彩な歌い方やサウンドにチャレンジしてきたことが感じられます。

「何十年ぶりに聴く曲も多かったのですが、そのとき感じていたこと、忘れていたことがフラッシュバックのようにはっと思い出されて。どのアルバムのときも、当時の私にとってはすごく大人の方々が最善を尽くして、プロの仕事をしてくださったんだなあと。そんな環境に自分がいられて、今まで続けてこられたことにまず感謝ですね。面白いのは、女優の仕事を1本1本見返そうとすると膨大な時間がかかるけど、音楽なら3分くらいの間に凝縮されて、14歳、17歳、30歳の私を客観的に見ることができるんですよね。とても素敵なプレゼントをもらったような気持ちです」

昨年は『あなたの番です 劇場版』『スナック キズツキ』と、女優の仕事が中心に。
今年は一転してアルバムのリリースにコンサートツアー…と、音楽と向き合った1年でした。
続く2023年は、原田さんにとってどんな年になるのでしょうか。

「今年は40周年ということもあって、音楽で皆さんにお返ししようと決めた年だったんです。その活動が一段落したら、いったん深呼吸して、また翌年以降に進む準備の1年になるのかな。実はここ何年かやってきたことで、知らず知らずのうちに心身に力が入っているような感覚があって。その緊張をできるだけ抜いて、エネルギーを蓄えるつもりです」

大人のおしゃれ手帖 原田知世さんインタビューウールセーター¥35,200/トリチ、エラスティックポケットパンツ¥17,600/ウエストリック バイ ジョンブル (ジョンブル)、ジャガードジャケット¥22,000、ゴールドイヤリング¥8,800、シルバー3連リング¥15,000、ゴールドライオンリング¥22,000/アンサンク ヴィンテージ&ハンドワーク

偶然の出会い、一瞬の会話。その宝物を見落とさないように

次へのステップとして、今取り組んでいることのひとつが、ボイストレーニングだそう。

常に新たな課題を設けて、自分の可能性を広げる。
40年にわたるキャリアは、そのひたむきな姿勢があったからこそ。

「今年の3月、久しぶりに出したオリジナルアルバム『fruitful days』では、若い世代の方と出会うことができて。まだ私にも新しい引き出しがあるんだな、と自分の可能性を感じられたんです。振り返ってみると、慶一さんやトーレさん、伊藤ゴローさん、最近では(indigo la Endの)川谷絵音さんにしても、皆さんとの出会いで化学反応が生まれて、思わぬものができた。それはすごく幸せなことだし、一つ一つを大事にしていかなきゃいけないな、と思いますね」

自分の可能性を広げるには、違った環境に身を置くことも大切。
そうわかっていても、大人になると、つい仕事も人間関係も固定化してしまうもの。
原田さん自身も本来は、「新しい場所に出ていくのは、それほど得意じゃない」と話します。

「私もどちらかというと広く浅く付き合うのが苦手で、〝長く深く〟のほうが安心するんですよね。でも、たまたま出会った人や、ほんの一瞬交わした会話のなかに、大事な何かを感じることがある。その一期一会の縁を素通りせずに、ぱっと反応して、一歩踏み出すことができれば十分じゃないでしょうか。ただ、時間に追われていると、そういう大事な瞬間を見落としてしまう。それはもったいないですよね。心にゆとりを持つためにも、〝深呼吸しながら〟と思っています」


『原田知世のうたと音楽  デビュー40周年記念ベスト・アルバム』
(Verve/Universal Music)

キャリア初のオールタイム・ベスト40年間の代表曲を30曲収録
初回限定盤 (2SHM-CD+DVD)¥5,500通常盤 (2SHM-CD)¥3,850

TOMOYO HARADA
長崎県出身。1983年、『時をかける少女』でスクリーンデビュー。
近年は映画『あなたの番です 劇場版』、ドラマ『スナック キズツキ』『あなたの番です』『半分、青い。』などの話題作に出演。
歌手としてもコンスタントにソロアルバムを発表するほか、高橋幸宏らと結成したバンド pupa(ピューパ)にも在籍。
10月16日には、東京国際フォーラムにて40周年記念公演を開催。


撮影/枦木 功(nomadica) スタイリング&ヘアメイク/藤川智美・田村友美(Figue) 文/工藤花衣

大人のおしゃれ手帖2022年11月号より抜粋
※この記事の内容及び、掲載商品の情報・価格などは2022年10月時点の情報です。販売が終了している可能性があります。ご了承ください。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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