50代からの健康&美容は「毛細血管力」にあり! ①朝晩の過ごし方
現在発売中の『大人のおしゃれ手帖』2024年2月・3月合併号の特集「大人の免疫力は『血行』が9割」では、病気知らずの若々しい体をつくるために、根来秀行先生が独自に開発した「根来式毛細血管トレーニング」をお伝えしています。
トレーニングといっても難しいものではありません。また生活の中に取り入れやすいよう、タイムスケジュールに落とし込みましたので、ぜひトライしてみて。
まずは、朝と夜の習慣を、ほんの少し変えるところから始めましょう。
50代の健康の決め手「毛細血管力」とは?
毛細血管とは、全身に張り巡らされている、髪の毛10分の1ほどのごく細い血管のこと。一つひとつの細胞に酸素や栄養素を届けるとともに、不要な物質を回収するという、重要な役割を担っています。ところが、40代くらいから、毛細血管の血流は徐々に低下し、やがては毛細血管が消滅してしまうこともあるそう。
毛細血管力が低下すると、細胞に必要な酸素や栄養素が届かず、免疫力の低下や不調を引き起こすことに。健康を保つには、毛細血管力を高めることが大切になります。
【朝】
7:00 平日も週末も、同じ時刻に起きる
毛細血管の修復・新生は夜眠っている間に行われるので、十分な睡眠をとることが大切です。
まずは毎日、同じ時刻に起きることを心掛けてください。
朝起きたら、カーテンを開けて日光を浴びましょう。睡眠を促すホルモン(メラトニン)が15~16時間後に分泌するようセットされるので、夜に自然な眠気が生じ、質のよい睡眠につながります。
ポイントは、休みの日も同じ時刻に起きること。ゆっくり眠りたいときは、ふだんより3時間ほど早く就寝し、朝は同じ時刻に起きると、スッキリします。
【夜】
22:00 ぬるめのお湯に10分つかって血流をアップ
毛細血管力を上げるために必要なのは、毛細血管への血流を増やすこと。毛細血管の血行は、自律神経の「副交感神経」が優位なとき、つまりリラックスしているときにアップします。
バタバタと忙しい昼間は交感神経が高まって、毛細血管の血流が低下しがち。交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に切り替えのスイッチが、入浴です。季節を問わず、湯船につかる習慣をつけましょう。
38~41℃のぬるめのお湯に10分くらいつかると、副交感神経が優位になって、毛細血管の血流が増えます。
炭酸系の入浴剤を用いたり、入浴中に首や手首のストレッチをしたりすると、より血流アップ効果が期待できます。
【夜】
23:00以降
部屋の照明は暗めに、スマホはいじらない
夜に強い光を浴びると、せっかく朝から準備を整えたメラトニン分泌が抑制され、眠気が飛んでしまいます。
入浴後は、部屋の照明を落として過ごすのがおすすめ。間接照明にするのもよいでしょう。
また、寝室でスマホやタブレットなどをいじるのも、脳を覚醒させてしまうのでよくありません。就寝時は、真っ暗にしたほうが質のよい睡眠につながります。
教えてくれたのは……
根来秀行(ねごろひでゆき)先生
医師、医学博士。東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学客員教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など。最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。
文/寺本 彩 画像/PIXTA
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