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大人のおしゃれ手帖 2月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年2月号

2025年1月7日(火)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:鈴木京香さん

2025年2月号

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優恵のおしゃれは心意気 Vol.12
「いつまでもお正月」

優恵

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みなさま、新年明けましておめでとうございます。すうすうする頭にお着物はいかがでしょうか。お正月でなくとも着たい時に着れば良いと思うのですが、理由がないとなかなかその気にならないものでございます。

<色合わせの妙>

親しい友の叔母さまがお召しになられていたお着物を譲り受けました。こんなに可愛いチェックならほどいてドレスに仕立て直したいところですが、羽織と揃えですので本来の姿がきっと一番素敵なのだろうと思います。半襟には春の黄色を選びました。帯は、母の友人でわたしにお着物を少しずつ揃えることを教えてくれた方から譲り受けた物です。帯揚げには細い縞柄を。帯締めは祖母が組んだ紺色のものを合わせてみました。祖母の帯締めは小柄で細身のからだに合わせて長さを決めたのでしょう、わたしには短めです。

随分以前のことになりますが、画家の方が絵を額装される時に、額縁と、絵とガラス板の間に挟むマットと呼ばれる紙製の枠の色を選ばれるところに居合わせたことがありました。額縁は素材や色を選びますので、絵のおもむきと飾る場所の雰囲気を思い浮かべれば、こちらがよろしいのでは、と想像がつくのですが、マットの色は白ですとかクリーム色ですとか差し支えない色しか思い当たりません。幅も少し狭くしたり、思い切って広くしたりすることで随分と印象が変わることを知りました。選択肢の多さにわたしは軽く混乱しました。画家の方は、見本の中からわたしの想像もしない色を目の前で選ばれるのです。後日、額装が仕上がった絵は、とても嬉しそうに見えました。そして、その一部始終は、わたしにとって忘れられない出来事になりました。数年経った今でも、お着物に小物を合わせる時には、その時のことが思い出されるのです。あの額のように、少しだけ意外な色を合わせてみたい、と思うようになりました。お着物は小物が多いので色遊びが本当に楽しいのです。おしゃれは悩まずに心意気で、そう思うことに繋(つな)がる出来事でした。

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この記事を書いた人(写真・文)

モデル、俳優 優恵

モデル、俳優優恵

今年はモデルデビュー40周年。本誌でもおなじみ、おしゃれと旅とおいしいものをこよなく愛する。『mc Sister』で人気を博し、俳優としても映画、舞台などで活躍。近年の出演作に『秘密のフレグランス』(2021)ほか。

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Instagram:@yue_y_u_e_yue

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