吉川文子さんのおもてなしレシピ
アップルパウンドケーキ
アップルパウンドケーキ
【教えてくれたのは・・・】
お菓子研究家・吉川文子さん
洋菓子教室「kouglof(クグロフ)」主宰。
藤野真紀子氏、近藤冬子氏、サントス・アントワーヌ氏に師事。
「NHKきょうの料理大賞’99」でお菓子・デザート部門賞受賞。
「このパウンドケーキは10年前から作っているベーシックなお菓子。特別な材料は一切使っていませんし、シンプルでアレンジがしやすいので季節ごとに旬の果物に置き換えて楽しんでいただけます。」
縦18×横8×⾼さ6㎝のパウンド型 1台分
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りんご
1個(約200g)
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グラニュー糖
40g
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⽔
⼤さじ1
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卵
1個
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グラニュー糖
60g
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植物油(味や⾹りにくせのないもの)
60g
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プレーンヨーグルト
50g
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薄⼒粉
120g
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ベーキングパウダー、ラム酒
各⼩さじ1
「ポイントは発酵乳製品であるヨーグルトを少量加えること。
こうすることで植物油でも乳製品ならではのコクや風味が足せて、しっとりと仕上がります」
フィリングのりんごは生では水分が出てしまうため、キャラメリゼして使用。
生地との一体感が生まれ、風味もよくなるそう。
「りんごは鍋よりもフライパンで炒めた方がまんべんなくキャラメリゼできます。焦げ付きにくいテフロン加工のものなどがよりおすすめ。キャラメルを作る際は、砂糖が固まらないよう、ヘラなどは使わず、フライパンをゆするようにして混ぜましょう」
作り方
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りんごは芯を除き、皮付きのまま1.5cm厚さのくし形に切る。
フライパンにグラニュー糖と水を加えて中火にかけ、溶けて煙が出てきたら火を止め、りんごを加えて混ぜ、中火にかける。 -
りんごにキャラメルを絡めるようにして、まわりがやわらかくなるまで5分ほど炒め煮し、オーブンシートを敷いた皿に取り出し、粗熱をとる(完全に火が通っていなくてよい)。
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ボウルに卵を割り入れてグラニュー糖を加え、泡立て器で1分ほど混ぜ、植物油を4〜5回に分けて加えながら混ぜる。
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なめらかな状態になったらヨーグルトとラム酒を加えてなじむまで混ぜる。
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薄力粉とベーキングパウダーを合わせて④にふるい入れ、泡立て器で中心からぐるぐると混ぜる。
なじんだらゴムベラに替えて底から返すように混ぜる。 -
オーブンシートを敷いた型に生地の半量を流し入れて平らにならし、②の半量を並べ入れる。残りの生地を流し入れ、平らにならして残りの②を並べ、180℃のオーブンで35分焼く。
撮影/安彦幸枝 編集・文/坂口みずき