本間節子さんのおもてなしレシピ
煎茶と葡萄のゼリー
煎茶と葡萄のゼリー
【教えてくれたのは・・・】
お菓子研究家・日本茶インストラクター
本間節子さん
今回紹介していただいた煎茶のゼリーで使うのは、アガーという海藻やマメ科の植物の抽出物。
「ゼラチンの場合、お茶に含まれるポリフェノールの一種がたんぱく質を変性させてしまい、白くなって透明に仕上がりにくいんです。また、寒天の場合は、甘さを控えると白濁してしまいます。試行錯誤の末、お茶をいちばん透明かつ色鮮やかに固められたのがアガーだったんです」
アガーは常温でぷるぷるに固まり、瑞々しい食感が持続するのが特徴。
「無味無臭なので香りのある食品を固められ、お茶だけでなくフルーツゼリーにもおすすめ」と本間さん。
「秋はフルーツがおいしい季節。葡萄のほかにも梨、柿、りんごなどでもおいしく作れ、さまざまなお茶のゼリーとの組み合わせが楽しめます。つるんとのどこしがいいので、幅広い年齢の方に喜んでいただけます」
材料(4人分)
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煎茶(お茶のゼリー)
10g (深蒸し煎茶などの細かい茶葉は8g)
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湯(お茶のゼリー)
250mL
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アガー(お茶のゼリー)
5g
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砂糖(お茶のゼリー)
30g
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水(お茶のゼリー)
150mL
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葡萄(葡萄のゼリー)
100g(巨峰で約10粒)
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レモン汁(葡萄のゼリー)
小さじ1
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水(葡萄のゼリー)
200mL
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アガー(葡萄のゼリー)
3g
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砂糖(葡萄のゼリー)
20g
作り方
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鍋に水を入れ、アガーと砂糖を混ぜて入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。
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急須にお茶の葉を入れて適温の湯を注ぐ(煎茶の場合は80℃)。
茶こしを通して①に注ぎ、混ぜる。 -
②の鍋底を冷水にあて、粗熱が取れたらガラスの器に注ぎ、冷蔵庫で冷やす。
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鍋に湯を沸かし葡萄を皮ごと入れ、10秒したら冷水(分量外)に取り出し、葡萄の皮を湯むきし、ボウルに入れる。
皮はとっておく。 -
①と同じ手順で作ったゼリー液に④の葡萄の皮を入れ一混ぜし、レモン汁を加える。
ザルでこしながら耐熱ボウルに注ぎ入れ、葡萄の実を入れて冷蔵庫で冷やし固める。 -
③と⑤が固まったら⑤をスプーンですくい、③の上に盛り付ける。
撮影/安彦幸枝 編集・文/坂口みずき