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大人のおしゃれ手帖 1月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

2025年1月号

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山あり谷あり 美容の履歴書
〜麻木久仁子さん〜

大人のおしゃれ手帖編集部

肌や体の衰えが顕著になり始める大人世代。
いつも健やかなあの人は、無理なく大人の美しさを得るために、何を見直して、何を学び、今、どんなメイク&ケアにたどり着いたのでしょう。
美容の転換点こそ、人生が劇的に好転していくポイントでした!

面倒くさがりの私がたどり着いた、継続できる美容法

〈麻木久仁子さんのルール〉
□快食、快眠、快便の3快は基本中の基本。
□ 特別なことではなく、継続できる美容を中心に。
□ 年齢によってメイクのアップデートを!

麻木久仁子さんの履歴書

〝贅沢する〟ムーブメントを通り過ぎ、60歳を目前に見つけた美容習慣とは?
それは体の内外に効く、自分らしい美容法でした。

〈20代〉
青味ピンクの口紅+太眉。 当時のトレンドメイクが自分の標準だった

『レブロン』をはじめ、外資系ブランドのフューシャピンク(青ピンク)のリップが大流行だった頃。
華やかではっきりした色の口紅は顔がしっかり映える“誘惑カラー”として注目の的だった。

〈30~40代〉
仕事もプライベートも多忙を極める。メイクを落とさず寝る日も!

子どもが生まれ、人生でいちばん忙しかった時期。肌や体のことを考えず、無茶をしても治癒力に頼っていた。世
間的に日焼け止めクリームも今ほど重要視されていなかった。

〈50代前半〉
脳梗塞や乳がんを患い、薬膳を生活に取り入れるように

50歳を前に、脳梗塞、乳がんと立て続けに患いました。
いずれも軽症だったものの、日常の健康管理の大切さを痛感した頃。
食生活の改善から取り組もうと決意をし、国際薬膳師の資格を取得。

〈50代後半~現在〉
「今日やって、明日しない」は厳禁!継続こそ力なり

「今日やって、明日しないでは意味がない。
老いを受け入れることは躊躇がありますが、今の自分を受け止め、『朝、起き抜けに白湯を飲む』など、できることから始めることが肝心」と麻木さん。
健康的な生活になり、メイクもナチュラルで優しい印象に。

 ※写真は『女性自身』(1990年6月28日号)より(麻木さん私物)


50代になって見直したのは〝ケアの仕方〟

自他ともに認める〝面倒くさがり〟で〝飽き性〟な麻木さん。

「20代はそれなりに流行りに飛びつくこともありました。30代は仕事と子育ての両立で忙しくなり、メイクをしたまま寝落ちをしたり、吹き出物ができても、その場しのぎの応急処置で治していました。化粧水からアイクリームまでラインで揃えたこともありましたが、面倒で最後まで使いきれず。ただ、肌の再生力もあったのでそこばかりに頼って、今思うと、肌のことは考えていなかったです」

寝れば、肌は何とかなると思っていたのは40代後半まで。
50代になってからは、徐々に回復力の衰えを感じたといいます。

「このときに初めて肌と真剣に向き合いました。毎日、継続できるケアとは何かを探していましたね」
そんな美容迷子のときに出合ったのが、朝用と夜用に分かれているオールインワンゲルだったといいます。

「当時、薬膳を学んでいたのですが、オールインワンなのに朝用と夜用と分かれているなんて、まるで東洋医学の陰と陽の考え方と同じだと腑に落ちたんです」

もうひとつ。見直したのは顔の洗い方だったといいます。
「どうせ顔は洗うんだから、アイテムよりもやり方を見直そうと」
〝擦らないこと〟が重要なのはわかっていたので、洗顔料はしっかり泡を立てて、柔らかなタオルで〝押し当て拭き〟を。

さらに洗顔前にオールインワンゲルの蓋を開けておき、洗顔後、間髪入れずにつけるようにしているそう。「スキンケア自体はシンプルですが、肌が蘇ったと思います」 

そんな麻木さんが最近取り入れはじめたというのは美容機器。
「ズボラな私も60代手前で初めて、美容機器を使うようになったんです。スチーマーは、週3回ほど寝る前に使って、肌の毛穴を開いて肌を潤わせ、代謝を高めます。顔の下半身のしぼみが気になり始めた最近は、美顔器を使ってフェイスラインを中心に引き上げます。ただし、体の外側だけでなく、内側からのケアも大切です」

快食、快眠、快便が大事と気づいた50代後半

麻木さんのモットーは快食、快眠、快便。
この3つの〝快〟があれば、体も健康でいられると麻木さん。

「健康なくして美しさはありえないことを、身をもって実感しています。例えば、肌のくすみは体の内側からくすんでいる可能性も。チークでくすみが飛ばせるのは30代まで。体の中から滞りをなくすことも重要です!」

大人のアイラインはシワのあるTシャツに線を描くようなもの

まぶたが目にかぶさってくるので、アイラインは目を開けたまま、丁寧に描きます。
「アイラインが隠れないよう、はね上げる角度にも注意。最近、拡大鏡を買いました」

「やや薄めの色が似合うようになってきました」(麻木さん)。
極薄ブラウンだとリキッドでも自然に描け、失敗も最小限に。
ケイト ダブルラインエキスパート LB-1 ¥935(編集部調べ)/カネボウ化粧品

面倒くさがり屋な私が継続しているスキンケア法

濃密泡を素早く作れる「洗顔泡立て器」を使い、今治製フェイスタオルで優しく“押し当て拭き”が麻木流洗顔法。
刺激を与えない洗顔をして以来、肌トラブルもなくなったそう。

麻木さん愛用のSEAC(シーク)オールインワンゲル。
(左)SPF23・PA+++で日中のダメージから肌を守る朝用。50g ¥4,983、
(右)眠っている間にハリとうるおいを与える夜用。50g ¥6,303/ともに世田谷自然食品

来る60代でも前向きでいるために導入したギア

「美顔器は顔の筋トレのつもりで使っています」。
温める、引き締め、冷やすなどエステの肌ケアが一台に集結。MEラボン¥49,980/川

愛用しているのはヤーマンの「フェイシャルスチーマークリアスキンナノスチーマー」。


麻木 久仁子(あさぎ・くにこ)

1962年、東京都生まれ。
知性派タレントとしてクイズバラエティ番組を中心に出演するほか、司会・コメンテーターとしても活躍。
近著に『おひとりさま薬膳』(光文社)

photograph: Chiemi Nakajima styling:Akiyo Onda 
hair & make-up: Katsutoshi Sakaguchi[Sui] text: Yuka Hashimoto

※大人のおしゃれ手帖2022年10月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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大人のおしゃれ手帖編集部

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