カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 10月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2026年10月号

2026年9月7日(月)発売
特別価格:1770円(税込) 
表紙の人:鈴木京香さん

2026年10月号

閉じる

記事公開日

最終更新日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

50代の心を豊かに! 新作映画『モネと時間旅行』&あわせて観たい2作品

記事公開日

最終更新日

印象派の画家モネの没後100年にあたる2006年に公開。『モネと時間旅⾏』『モネと時間旅⾏』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

この記事の画像一覧を見る(12枚)

『モネと時間旅⾏』
© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques


 印象派を代表する画家クロード・モネの没後100年にあたる今年、フランスからモネを題材にした素敵な映画『モネと時間旅行』が届きました(9月18日より公開)。パリとノルマンディーを舞台に一枚の絵画に隠された謎をめぐるヒューマンドラマで、監督は1996年のフランス映画『猫が行方不明』などの作品が日本でも人気となったセドリック・クラピッシュ。監督自身がモネの大ファンだといいます。

 モネ、フランス、セドリック・クラピッシュとくれば、50代の映画やアート好きには見逃せません。そこで今回は、本作の見どころとともに、あわせて観たい関連作2作を紹介。日常から少し離れて心豊かな時間に浸りたい、そんな大人世代にぴったりの計3作品です。

絵画の謎とともに19世紀と現代を行き来する豊かな心の旅路
『モネと時間旅⾏』

一枚の絵画に隠された謎をめぐるヒューマンドラマ。『モネと時間旅⾏』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques『モネと時間旅⾏』
© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

 オランジュリー美術館に展示されたモネの大装飾画「睡蓮」連作を鑑賞する人々のシーンから始まる本作。そこで撮影をしていた写真家の若者セブは、1873年生まれのアデルという女性の親族が集められた会に出席し、彼女が遺したノルマンディーの屋敷を土地開発のために売ってほしいと迫られます。親族代表としてセブを含む4人が屋敷に入ると、古い写真や絵の中から印象派の作品らしき一枚を発見。これは誰が描いたのか、アデルとは一体どういう女性だったのか。彼らは調査を始めます。 

モネの大装飾画「睡蓮」連作を鑑賞する現代人のシーンから始まる。『モネと時間旅⾏』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques『モネと時間旅⾏』
© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

 同時に描かれるのは、アデルの物語。母を探してパリに出てきたアデルは、船の中で若い画家と写真家と知り合い、芸術談義に花を咲かせたりしながら、友情と恋が芽生えます。 

 二つの時代の物語が、ノルマンディーの屋敷やパリの街並みを通じてなめらかに切り替わっていく演出が見事。街並みがさほど変わっていないからこそできる魔法のような見せ方で、そこに個人の人生と人類の歴史が息づいていることを感じられます。

監督は、『猫が行方不明』のセドリック・クラピッシュ。『モネと時間旅⾏』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques『モネと時間旅⾏』
© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

 タイトルに登場する「モネ」ですが、その関わりは意外な形で登場します。物語には脚色や創作が含まれているとはいえ、1872年の「印象・日の出」の当時の評価や後に芸術の世界に大きな影響を与えたことなどはその通りといえるでしょう。すでに記録媒体として写真というものがあった時代に、絵画の新たな価値と魅力を伝えたのがモネをはじめとする印象派の画家たちだったのかもしれません。

二つの時代をシームレスに描く。『モネと時間旅⾏』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques『モネと時間旅⾏』
© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

 モネの終のすみかとなったジヴェルニーの家の庭や美術館などの美しいシーンが多く、観ているだけで楽しい気分になれる本作。それだけでなく、アデルたちのいきいきとした様子に対して、セブたち現代人のSNSやデジタル機器が生活から切り離せなくなっている様子にどこか寂しさと自戒の念を覚えたり、そんななかでも彼らが先祖の歩みや芸術を通じて歴史を振り返ることで心が豊かになっていく様子に安堵を覚えます。

セドリック・クラピッシュ監督作『モネと時間り旅行』は、2026年9⽉18⽇(⾦)より全国公開。

『モネと時間旅⾏』

2025年製作

監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:スザンヌ・ランドン、アブラム・ヴァプレ、ヴァンサン・マケーニュ、ジュリア・ピアトン、ジヌディーヌ・スアレム、ポール・キルシェ、 サラ・ジロドー、セシル・ドゥ・フランス、オリヴィエ・グルメ、ヴァシリ・シュナイダー、ヴァランタン・カンパーニュ
配給:セテラ・インターナショナル

2026年9⽉18⽇(⾦)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、 Bunkamura ル・シネマ 渋⾕宮下ほか全国公開

© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques


構成・文

ライター

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

この記事のキーワード

記事一覧へ戻る

Googleで大人のおしゃれ手帖webをフォロー!

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

Googleで大人のおしゃれ手帖webをフォロー!

関連記事