40年前の恋、90年代の青春。夏の終わりに大人の心を揺さぶる映画&ドラマ3選
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『離ればなれになっても』
© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
夏の終わりは暑さが一段落してほっとする一方で、なんだか少し寂しいものです。人生にたとえると、夏は青春時代のようなもの。ふと自身の過ぎ去った青春の日々を思い出す瞬間が増えるからかもしれません。そこで今回はそんな気分に寄り添ってくれる“ひと夏”を描いた映画&ドラマを3作紹介します。若者たちの夏の恋を懐かしんだり、そんな若者が50代半ばになるまでの半生に同年代として共感したり、さまざまな感傷とともに楽しめる作品を選びました。
目次
“イタリア映画界の貴公子”も50代に。恋と友情の40年に共感
『離ればなれになっても』

© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
イタリアで大ヒットした本作は、ローマとナポリを舞台に4人の青春とその後の40年を描いた物語で、50代読者に特におすすめの一作です。
1982年。16歳のジュリオとパオロ、リッカルドの男子3人組は、川で泳いだり、鳩小屋を作ったり、楽しい夏を過ごしていました。パオロは、“宝石”を意味するジェンマという名の美少女と恋に落ちますが、ジェンマの母親が亡くなり、彼女はナポリの伯母の家に引き取られることに。突然の別れに、若い二人は深く傷つきます。

© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
7年経ち、ジュリオは弁護士、パオロは教師、リッカルドは映画界へと社会への一歩を踏み出します。そんなとき、彼らは偶然にジェンマと再会しますが、どこかすさんだ雰囲気へと変わってしまった彼女に戸惑います。

© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
くっついたり、離れたり、親友がまさかの裏切りをしたり、という彼らの関係だけでなく、社会で成功する者もいればなかなか芽の出ない者もいるといったそれぞれの歩みも描いている点が興味深く、さまざまな場面で共感したり、自分自身を重ね合わせて観ることができます。そして、離れていても、人生いろいろあっても、16歳の頃の輝いていた日々と絆を彼らがいつも大切に思っていることがわかり、あたたかい気持ちになります。

© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
余談ですが、くすぶっているパオロは、よく見ると端正な顔立ちをしていて立ち姿が絵になると思ったら、キム・ロッシ・スチュアートが演じていました。1996年に公開された『愛のめぐりあい』などに出演している美形俳優で、当時、“イタリア映画界の貴公子”“イタリアのキムタク”などと映画ファンの間で騒がれていましたが、筆者もスクリーンで観た彼のあまりの美しさに衝撃を受けました。彼は現在56歳(撮影時は50歳くらい)ですが、自然な年の重ね方をしていて、相変わらず素敵です。
『離ればなれになっても』
2020年製作
DVD ¥4,290 発売中
発売・販売元:ギャガ
© 2020 Lotus Production s.r.l. - 3 Marys Entertainment
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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