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大人のおしゃれ手帖 6月号

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大人のおしゃれ手帖
2024年6月号

2024年5月7日(火)発売
特別価格:1400円(税込)
表紙の人:桐島かれんさん

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【鈴木保奈美さん】今年の標語は……
「出し惜しみをせず、全力で」(大人のおしゃれ手帖2023年1月号)

2023年 大人のおしゃれ手帖 1月号 COVER LADY 鈴木保奈美さん

出し惜しみをせず、とにかく全力でやってみる。それが今の目標です

「出し惜しみをしない」。
鈴木さんが「今年の標語」として掲げているのが、この言葉です。

「例えば撮影現場で、このシーンはどうやろうかと監督や共演者とアイデアを出し合うとき、『これは別の現場で使えるかも』と出し惜しみするのではなく、思いついたことは全部やってみる。エッセイの連載やこういうインタビューもそうですね。思いついたことを出し切ると、自分が空っぽになるんじゃないかと不安になるけど、実はそうじゃないんですよね。アイデアもエネルギーも、温存せずに出し尽くすことで新しいものが自分の中に生まれるし、その方が面白いんです」

労力や時間を惜しまず、自ら働きかける。
その姿勢は仕事だけでなく、人間関係においても発揮されています。

「もともと私は、人と話すのが得意じゃないんですよね。誰かに連絡するときも、気持ちが伝わらなかったらどうしよう、相手が迷惑だったらどうしよう……と想像して、躊躇してしまう。でも最近は、そういう心配を振り切って、会いたい人には自分から連絡を取ってみようと。それに自分が心配していたようなことって、結局は取り越し苦労だったりするので」

相手を気遣いすぎて、かえって動けなくなってしまうのは、生来の真面目さゆえ。
今はそうした思い込みを徐々に打ち崩すことで、新しい刺激を得られるようになったそう。

「私はずっと、変な人だと思われたくない、ちゃんとした人だと思われたい、という気持ちが強かったんです。でも立場を逆にしてみると、ちょっと変わった人って、私はすごく好きなんですよね。そうやって考えるうちに、変に思われて何が悪いの? と思えるようになってきて。
ただ、完全に自分の中に浸透できてはいないので、まだ二の足を踏んでしまうことはあるんですけど。それでもなるべく、『どう思われてもいいからとりあえず動け!』と自分のお尻を叩くようにしていますね。それに、ちょっとおかしなことをしても、最近は『もう年だから、ごめーん!』とごまかせる(笑)。これは年を取ったことの利点ですよね」

セーター¥37,400、スカート¥30,800/ともにアダワス(ショールーム セッション)、タイツ/スタイリスト私物

今の自分が何を欲しているのか、体の声を聞いて見極める

2022年は、連続テレビ小説「ちむどんどん」、ドラマ「家庭教師のトラコ」、そして、25年ぶりとなる舞台「セールスマンの死」と、いつも以上に充実した1年に。

年内は、ドラマ「ひきこもり先生 シーズン2」の撮影中。
佐藤二朗さん演じる元ひきこもりの非常勤講師が、不登校クラスの生徒達に寄り添っていく学園ドラマで、鈴木さんはともに不登校児をサポートする、スクールソーシャルワーカーの磯崎藍子を演じています。

「私を含めて、先生役は前シリーズと同じ人が演じているのですが、生徒役はみんな入れ替わっているので、ここは大人の我々がしっかりしないといけないな、と。
前シリーズのよさを残しつつ、どう進化させていくか。そこは人任せにせず、前回を知っている年長組の私たちが考えていきたいですね」

身体的にもハードな1年でしたが、健康維持のためのルーティンは、あえて作らないようにしているそう。

「私たちの仕事は時間帯もばらばらで、早朝から始まることもあれば、夜中までかかることも。
ルーティンを決めてしまうと、守れないときにストレスなんです。
だから、体のためには湯船にゆっくり浸かった方がいいとわかっているけど、疲れた日は顔だけ洗って寝ちゃう。がちがちにルールを決めるより、今の自分が何を欲しているのか、体の声を聞いて見極める。それができているときは調子がいい気がします」

プライベートでは、子どもの頃に習っていたピアノを再開することが、目下の夢です。
「昔から、ガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』という曲に憧れていて。昔、楽譜を買ってみたんですけど、出だしの低音から高音へ移っていくグリッサンドを見て、これは無理……と挫折しました(笑)。もうちょっと難易度を下げて、弾きたい曲を見つけようと思っています」

年齢を重ねて、時間にも心にもゆとりができた大人世代だからこそ、新しいことへの好奇心やアンテナを失いたくないもの。
その一方で、鈴木さんのようにやりたいことを見つけられず、これから何をしようかと迷っている人も。

「とりあえず、いろいろ手を出してみたらいいんじゃないですか? 違うと思ったら、そこでもったいないと思わずに、すっぱりとやめればいいですし。よく、同世代の友達と話すんですよ。『もうこの年になったら、やりたくないことはやりたくないよね』って。苦手なことは誰かに任せて、好きなことだけやって生きていく。それも大事だと思うんです」

HONAMI SUZUKI
1966年、東京都生まれ。1986年、俳優デビュー。
「東京ラブストーリー」をはじめ、多くのヒット作に出演。近作にドラマ「35歳の少女」「ちむどんどん」「家庭教師のトラコ」など。エッセイ集『獅子座、A型、丙午。』を刊行するなど、文筆家としても活躍。ドラマ「ひきこもり先生シーズン2」が12月に放送予定(NHK総合)


撮影/浅井佳代子 スタイリング/犬走比佐乃 ヘアメイク/福沢京子

大人のおしゃれ手帖2023年1月号より抜粋
※この記事の内容及び、掲載商品の情報・価格などは2022年12月時点の情報です。販売が終了している可能性があります。ご了承ください。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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